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<title>戦火の生贄</title>
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<description>戦場での陵辱劇をテーマにした小説を中心にしています。</description>
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<title>【注意】はじめに読んで下さい</title>
<description> 当ブログは、青少年にとって有害なコンテンツとなっております。よって18歳未満の方の閲覧は、ご遠慮願います。また「性描写に不快感、嫌悪感を抱く方」「残虐・リョナ・猟奇といった表現に嫌悪感を抱く方」「現実と空想の区別のつかない方」「犯罪に興味のある方」の閲覧もご遠慮願います。なお当ブログの創作物は、全てフィクションとなっております。コメントによるご意見・ご感想、歓迎致します。但し、荒らしと判断される書き
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<![CDATA[ 当ブログは、青少年にとって有害なコンテンツとなっております。<br />よって18歳未満の方の閲覧は、ご遠慮願います。<br /><br />また<br />「性描写に不快感、嫌悪感を抱く方」<br />「残虐・リョナ・猟奇といった表現に嫌悪感を抱く方」<br />「現実と空想の区別のつかない方」<br />「犯罪に興味のある方」<br />の閲覧もご遠慮願います。<br />なお<br />当ブログの創作物は、全てフィクションとなっております。<br /><br /><br />コメントによるご意見・ご感想、歓迎致します。<br />但し、荒らしと判断される書き込みについては、削除する場合があります。<br /><br /><br />当ブログは、リンクフリーです。<br />相互リンクをご希望される方は、ご連絡下さい。<br /> ]]>
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<dc:subject>【注意】はじめに読んで下さい</dc:subject>
<dc:date>2009-11-26T07:44:13+09:00</dc:date>
<dc:creator>戦火人</dc:creator>
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<title>侍魂～シュムクルの乱～（始）</title>
<description> 　刃金の打ち合う音が響き、男の手にした刀が真っ二つに割れ弾け跳ぶ。　男が己の武器が失われたと気付くより先に、旋風の如く返す刃が男の肩を切り裂いた。　「ぬぐぅっ！！」　屈強な体躯を持つ男が膝を突き、自分より二周りも小柄な少女を見上げていた。　赤い文様の入ったアミプを纏った少女。　雪風を切り裂くように幾本もの矢が少女を狙うが、少女は黒い髪をなびかせて、まるで舞うかの様に、手にした短刀で全ての矢を打ち払
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<![CDATA[ 　刃金の打ち合う音が響き、男の手にした刀が真っ二つに割れ弾け跳ぶ。<br />　男が己の武器が失われたと気付くより先に、旋風の如く返す刃が男の肩を切り裂いた。<br />　「ぬぐぅっ！！」<br />　屈強な体躯を持つ男が膝を突き、自分より二周りも小柄な少女を見上げていた。<br />　赤い文様の入ったアミプを纏った少女。<br />　雪風を切り裂くように幾本もの矢が少女を狙うが、少女は黒い髪をなびかせて、まるで舞うかの様に、手にした短刀で全ての矢を打ち払う。<br />　「お帰りなさい、ここは倭人の踏み入る場所ではありません。」<br />　少女は膝を突く男にそう告げると、手負いの男に止めを刺す事無く雪深い地を跳ねるかのように駆け出した。<br />　「馬鹿な、俺があんな小娘なんぞに情けを…畜生、ふざけやがって。」<br />　男は、毒付きながら信じられない光景を見ていた。<br />　蝦夷の松前で土蔵破の際、五人もの人を殺めて獄門になる所を、戦働きを条件に助かったのだ。<br />　共に西蝦夷までやってきたのは、同じ様な荒事を仕出かした男ばかり、アイヌの蛮族相手に梃子摺るなんて事は、考えてもいなかった。<br />　しかし、実際には雪深い地に慣れたアイヌの戦士は地の利を生かして戦い、何より十六にも満たないような小娘に、屈強な男達がいとも容易く打ちのめされているのだ。<br />　「ママハハ！シクルゥ！」<br />　少女の声に、森の中から鷹と狼が飛び出し、それに続いて熊や梟など獣の群れが男達を襲う。<br />　「くそっ！また来やがった、鉄砲だ！鉄砲を使え！！」<br />　既に幾度も、この獣の群れに煮え湯を飲まされて来ていた男達は、藩士に願い出て用意していた、六挺の鉄砲を構えて獣の群れを迎え撃つ。<br />　しかし、男達にとって虎の子の鉄砲が火を噴く事はなかった。<br />　「な、なんだこりゃあ！？」<br />　気が付けば、鉄砲は引き金ごと凍り付いていた、いや、凍り付いている所では無い、銃身自体が氷の塊に閉ざされていたのだ。<br />　「えへへ、あんた達の好きにはさせないよっ。」<br />　獣の群れに交じっていたのは、まだ子供と言ってもいいような、青いアミプの少女。<br />　先の少女より二つ三つは年下であろう、童の如く短い髪が幼げな印象を与えている。<br />　だが、その少女のかざす手の先には、水晶の如くに輝く結晶が浮かび、其処から凄まじい冷気が吹き付けているのだ。<br />　獣を操る少女剣士と妖術の如き術を使う少女に、男達はすっかり混乱に陥っていた。<br />　「糞っ！糞がっ！一体なんなんだ、あのガキは！」<br />　「むかーっ！わたし子供じゃないもん！」<br />　「えーいっ！あんたたち、みんな凍っちゃえーっ！」<br />　男の言葉に癇癪を起こした少女が、結晶に手をかざし、輝きを増した結晶からは、益々強力な冷気が男達に吹き付ける。<br />　「リムルル、やめなさい！」<br />　「え？…あ、おねえさま…」<br />　少女の気がそれた隙に、倭人の男達は蜘蛛の子を散らすように逃げてゆく。<br />　「ああっ！逃げられちゃう！」<br />　慌てて男達の後を追おとしたリムルルを、おねえさまと呼ばれた少女が押し留めた。<br />　「いいのよリムルル、これ以上は…」<br />　少女は僅かに悲しげに顔を曇らせる、この姉は一族に並ぶ者のない短刀の達人でありながら、争いや殺生を好まない優しい娘であった。<br />　「わたしだって、本当はこんなこと…でも、あいつら絶対また来るわ、もう誰かが殺されるのはいやよ。」<br />　姉の気持ちを察して、リムルルもまた、そのあどけない顔を曇らせる。<br />　「そうね、だから守りましょう、二人で…」<br />　気が付けば、そんな二人を気遣う様に、獣達が周りに集まっていた。<br /><br /><br />　「おじいちゃん！たっだいまー！」<br />　「こらリムルル！申し訳ありませんシャクシャイン様、ただ今戻りました。」<br />　シュムクルの集落に戻った二人を、待ち侘びる様に長であるシャクシャインが出迎えていた。<br />　既に、初老になると思われるシャクシャインは、その白い髪と髭が彼の重ねた年月を思わせる、だが老いてなお屈強な体躯と風格が、この老人が間違いなく一族を纏める長であることを物語っていた。<br />　「よいわよいわ、それよりもナコルル、リムルル、二人ともよく無事に戻って来てくれた。」<br />　シャクシャインは、その顔に深く刻まれた年輪を崩し、好々爺の様な笑顔で二人を迎える。<br />　「あったりまえよ、わたしとおねえさまがいれば、あんな奴らいくら来たって怖くないんだから。」<br />　リムルルは、その小さな身体を反らして、誇らしげに言う。<br />　「ふふ…もう、リムルルたら。」<br />　「ふはは、そうじゃな、リムルルもナコルルもカムイに愛されし立派な剣士じゃ。」<br />　小さな剣士の頼もしい言葉に、ナコルルとシャクシャインは顔を見合わせて笑っていた。<br /><br /><br />　「はふ…にゅ…」<br />　リムルルの小さな頭が、可愛らしく船を漕いでいる。<br />　チセと呼ばれる小屋の中、シャクシャインを中心に側近の男達と二人の姉妹が炉を囲んでいた。<br />　「あら、リムルル眠いの？」<br />　「ふぁ、らいじょーぶ……ふみゅ…」<br />　言葉と裏腹に、リムルルの瞼は今にも閉じようとしている。<br />　「はは、リムルルも今日は疲れたじゃろう、後の事はわしらに任せて休みなさい。」<br />　「はい…さ、リムルル行きましょう。」<br />　シャクシャインの言葉に、ナコルルがリムルルを連れて席を立つ。<br />　「ふや…おやしゅみなさい…」<br />　「ああ、お休み。」<br />　男達は、一同共に愛娘を見る様に、目を擦りながら退席するリムルルを見送った。<br /><br />　「すみません、お待たせしました。」<br />　やがて、リムルルを寝かせつけたナコルルが、再び座に戻る。<br />　「リムルルは眠ったかね？」<br />　「はい、やはり疲れていたみたいで、横になるとすぐに…」<br />　「そうか、巫女の才に秀でているとはいえ、まだ幼い娘じゃからのう、二人にはすまないと思っておる。」<br />　「そんな…私達はメトドシカムイに従っているだけです、シャクシャイン様こそ幾つもの村を纏めて、倭人達から皆を守って下さってます。」<br />　「ふむ、しかし今までの戦いで、多くの戦士が死んだ、その上、松前藩は新型の鉄砲を揃えているとか。」<br />　シャクシャインは、やりきれない思いを噛み潰す様に呟くと、小枝を手に炉の中を廻す。<br />　灰の中から現れた炭は赤々と輝いて、強き長の老人として顔を照らし出していた。<br />　「長、その松前藩の話ですが。」<br />　シャクシャインは、長としての顔に戻ると、若者の話に耳を傾ける。<br />　若者の話によれば、松前藩もこの戦いを続ける事に益なしとして、使者より互いの代表をもって会談の席を用意したいとの、申し入れがあったとの事であった。<br />　続けて若者は、戦いに疲れているのはこちらも同様、この会談の機会を逃してはならないと説く。<br />　「カンリリカ殿の話はもっとも、だが会談の場所ピポクは既に松前に落ちた地、のこのこと出向くのは危険ではないか？」<br />　シャクシャインの側近の一人が、会談の話に難色を示す。<br />　「罠の危険は承知の上、会談には私はもとより、選りすぐりの戦士を同行させます、一人一人がキムンカムイにも劣らぬ剛の者です。」<br />　「お主の言う事も分かる、しかし、長に万一の事があれば。」<br />　男達の話は、賛成と反対に分かれ、遅々として進まずにいた。<br />　そこで、カンリリカはシャクシャインに向き直ると、頭を垂れ額を床に擦り付けた。<br />　「長…いや父上、このままでは我々は滅びる他ありませぬ、たとえ屈辱を受けるともシュムクルの民の為、何卒会談の件お願い申す。<br />　カンリリカ肩が震えていた、彼も会談に赴けば、負けを認めることになろう事は分かっていた。<br />　だが、それでも彼はシュムクルの誇りより、一族が生き延びる事を選んだのだ。<br />　「父上！何卒…何卒…」<br />　それまで、目を瞑り話を聞いていたシャクシャインが、ゆっくりと目を開いた。<br />　「……ナコルル…おぬしは、今の話どう考える。」<br />　男達も目がナコルルに集まる、最新の武器を用意した藩士を中心に、ならず者まで使って来る松前藩を相手にして、今日まで戦って来れたのは、彼女の力によるものが大きかった。<br />　その彼女が如何なる答えを出すのか、男達は固唾を飲んで答えを待った。<br />　「……私は…」<br />　シャクシャインの目を正面から見据えて、ナコルルはゆっくりと話し始める。<br />　「…私は、カムイの山を焼き、大勢の仲間の命を奪った倭人が嫌いです…でも…それでも、出来る事ならば…もう、誰にも死んで欲しくありません。」<br />　ナコルルの言葉を聞き終えたシャクシャインは、再びゆっくりと閉じた。<br />　「…よかろう…カンリリカ、ピポクに参ろうぞ。」<br />　そう言ったシャクシャインの顔は、何かから放たれた様に穏やかに微笑んでいた。<br /><br />　<br />　「ふざけやがって、畜生ッ！！」<br />　薄暗い部屋の中、土壁に叩きつけられた徳利が、耳障りな音を上げて砕け散った。<br />　徳利を投げ付けたのは、堅気とは掛け離れた風貌の倭人、昼間の戦いでナコルルに指物を折られた挙句、肩に傷を負い逃げ帰った男であった。<br />　「連中に手を出すなだと！？あんな小娘にコケにされて、引っ込んでろってのか！？ええ？」<br />　「そうよ、この手を見ろ！あのガキの妖術の所為で左の指がイカレちまった、嬲り殺しにしたって気が収まらねぇってもんだ。」<br />　小屋の中では、幾人もの男達が殺気立っていた。<br />　何れも、夜盗や強盗を働いた兇状持ち、腕に罪人の墨が入った者も少なくない、本来ならば磔や獄門台に上がっている男達だ。<br />　「まあ、落ち着いて聞けって、何もこのまま引っ込めって話じゃねえよ。」<br />　一際小柄な男が、殺気だった倭人達をなだめている、小柄とはいえその風体や顔付きを見るに、この男もまっとうな人間とは言えない様だ。<br />　「なんでも、藩士の連中が仕掛で奴等にの頭を釣るらしい、そいつが終われば後は好きにやれとよ。」<br />　「けっ、せせこましい事しやがって、藩の連中も気に入らねぇが、あの小娘共は絶対に目に物見せてやる。」<br />　「そうそれよ、何でもあの二人、姉妹だって話だぜ、確かナコルルとリムルルとか。」<br />　「名前なんざどうでもいい、その仕掛けとやらが終われば、好きにしていいってなぁ、間違いねぇんだろうだろうな？」<br />　「ああ、ちゃんと報せが来る事になってる。」<br />　「ああそうかい、だったら得物の用意はしっかりしとけ、今度こそ嬲り殺しにしてやる。」<br />　薄暗い小屋の中に、男達の憎悪が黒くとぐろを巻いていた。<br /><br /><br />　「それでは、行って来るからの、二人とも留守を頼んだぞ。」<br />　そう言って、シャクシャインはリムルルの頭に手をやると、その無骨な手で優しく撫でる。<br />　「おじいちゃん…危ないよ、ぜったい罠だって…やっぱり、わたしもいっしょに行く。」<br />　「リムルル…あの、シャクシャイン様、やはり私たちも御一緒した方が。」<br />　心配気な二人を前に、シャクシャインは豪快に笑って見せる。<br />　「ははは、そう案ずるな、わしの事は心配ない、それより二人は留守をしっかりと、守っておくれ。」<br />　「長の言うとおりです、私とて英雄シャクシャインの息子、それに同行する者も選りすぐった勇者達だ、心配には及ばぬよ。」<br />　カンリリカの言葉に、脇を固める屈強な戦士が、無言で頷く。<br />　「わしにとって、お前達は勿論シュムクルに生まれた者は皆、我が子も同然じゃ、わしが居ない間二人で皆を守っておくれ。」<br />　「…うん、まかせといて！何が来たってやっつけちゃうんだから！」<br />　「はは、よい子じゃ、ナコルルもよいな。」<br />　「はい、皆様もどうか気をつけて。」<br />　二人は村の外れに立ち、シャクシャイン一行の姿が見えなくなるまで、その姿を見送っていた。<br /><br /><br />　シャクシャインが村を発ち、十日余りが過ぎた。<br />　あれ以来シャクシャインからの連絡は無く、ナコルルは不安な日々を送っていた。<br />　今頃はとっくにピポクに着いているはず、あれ以来倭人の襲撃はない…ということは、会談は順調に進んでいるのだろうか。<br />　「……さま…」<br />　「これで、戦が終わればいいのだけれど。」<br />　良くないと思いつつも、溜息混じりのひとり言が多くなる。<br />　「おねえさま！！」<br />　「あ…リムルル、一体どうしたの？」<br />　「どうしたの？じゃないわよ、さっきから呼んでるのに、おねえさまったら返事もしないで。」<br />　「ご、ごめんなさい、少し考え事をしていて。」<br />　「やっぱり、心配だよね。」<br />　普段から元気に振舞っているリムルルも、やはりシャクシャイン達が心配なのか、消沈気味である。<br />　「大丈夫よ、カンリリカ様も御一緒している事だし、きっと今頃は松前藩の倭人と話し合ってる頃よ。」<br />　「あれれー、何でカンリリカ様？おねえさまったら、もしかしてー？」<br />　リムルルのあどけない顔が一変して、いたずらっぽい笑いを浮かべて、ナコルルをからかう。<br />　「も、もうリムルルったら、からかうんじゃありません。」<br />　リムルルにつられて、ナコルルもまた顔を赤らめながらも、照れ笑いを浮かべていた。<br />　<br />　…ち……りん…ち…り…<br />　不意に、ナコルルの持つ短刀から鈴鳴りの様な音が響く。<br />　宝刀チチウシ、リムルルの持つハハクルと対になるこの短刀は、シュムクルに伝わる宝であり、メトドシカムイに仕える剣士であるナコルルと、メトドシカムイを繋ぐ依り代でもあった。<br />　「…なに……誰か…来る…大勢の人と悪意…」<br />　チチウシは危機を伝えていた、暫くの間無かった倭人の襲撃が迫っていると。<br />　「あいつら、また来たのね、今度こそやっつけてやるんだから。」<br />　リムルルもまたこの襲撃を知り、今にも飛び出さんばかりに息巻いていた。<br />　それを見て、ナコルルは慌ててリムルルを止める。<br />　「リムルル！あなたは、村を守りなさい、私が見に行くわ。」<br />　「そんなぁ、おねえさま一人なんて無茶よ！コンルがいれば、あいつらの鉄砲だって！」<br />　リムルルが手をかざすと、その手の中に冷気が集まり、青く輝く結晶が現れる。<br />　「駄目よ、コンルの力は皆を守るために使いなさい、それに、まだ戦うと決まった訳ではないわ。」<br />　「だって！」<br />　「倭人とは、きっとシャクシャイン様が、話をしてくれてる筈よ。」<br />　「様子を見てくるだけだから、リムルルはここで待っていてね、約束よ。」<br />　そう言って、ナコルルは飛び出して行く。<br />　「おねえさまぁっ！！」<br />　リムルルは、そんな姉の姿を見送る事しか出来なかった。<br /><br /><br />　「そんな…でも何で…」<br />　雪に覆われた山道を歩いて来る集団、それは十日程前にも剣を交えた倭人の男達であった。<br />　倭人といえども侍とは違う、如何にもならず者といった風体の男達。<br />　「あ…あれは！！」<br />　思わず口に手を当てる、倭人達を率いる男が肩に掛けている物、それは紛れも無くシャクシャインのアミプであった。<br />　何故、あの男がシャクシャイン様のアミプを！？考えるより先に、ナコルルは男達の前に飛び出していた。<br />　「よう、嬢ちゃん、確か…ナコルルとか言ったなあ、やっと逢えたぜぇ。」<br />　ナコルルを見据える男の目が、山犬の様にぎらりと光る。<br />　「あ、貴方、そのアミプをどうしたのです！？」<br />　唇が震えて喉が乾く、口にしたその質問の答えを聞くのが恐ろしい。<br />　「ああ、こいつか？そういや、てめぇ等の親分のモンだってなぁ。」<br />　男の口元が下卑た笑いを浮かべて、ナコルルを挑発する。<br />　「答えなさい！！そのアミプどうしたのです！！」<br />　「けあはははは、躯に衣はいらねえだろうが？爺ィの首なら、新冠で晒しモンになってるぜ。」<br />　「…！！」<br />　その瞬間、ナコルルは弾ける様な勢いで飛び出した。<br />　男達に迎え撃つ間も与えず、一番手前にいた男の脚を、地を這う様な斬撃が襲う。<br />　「いぎゃああああっ！！脚が！俺の脚があああぁぁっ！！」<br />　男は一刀の元に脚を失い、白雪を赤く染めながらのたうち回る。<br />　「ママハハ！シクルゥ！」<br />　ナコルルの声で、森から獣が飛び出し、男達に襲い掛かる。<br />　「けっ、一つ覚えが…おめぇら、退却だ！！」<br />　男達は、襲い来る獣に対して、禄に刃も交えず逃げて行く。<br />　シャクシャインのアミプを靡かせて逃げるその背に、ナコルルはかつてない程の怒りを覚えていた。<br />　「逃がさない！！みんな追うのよ！」<br />　ナコルルと獣達が、逃げる男達を追い立てる、そしてようやく山道の先へと追い詰めた時。<br />　山の中に、六つの銃声が轟いた。<br />　どさりと音を立てて数匹の獣が倒れる、ここに来てナコルルはようやく自分の過ちに気が付いた、彼女は怒りに身を任せたまま、この場所に誘い込まれたのだ。<br />　続けて銃声が轟く。<br />　その度に、熊が鹿が狼が、次々にその身体を横たえる。<br />　「やめて！！もう、やめてぇっ！！」<br />　ナコルルの叫びも空しく、その叫びをかき消す様な銃声は止み鳴る事は無かった。<br />　「あ……ああ…ママ…ハハ？…シクルゥ？」<br />　獣達の屍が埋め尽くす凄惨な光景の中、呆然と立ち尽くすナコルルが友の名を呼ぶ。<br />　「……ゥゥゥ…クゥゥ…」<br />　苦しげな唸り声を上げたのは、彼女と共にあった狼のシクルゥ。<br />　彼は、その精悍な身体を力無く横たえ、苦しげな息を上げていた。<br />　「ああ…シクルゥ…ごめんなさい…ごめん…なさい…」<br />　ナコルルは友の横に跪き、ぽろぽろと涙を流す、シクルゥは悲しげな目をナコルルに向けると、弱々しく一声鳴いて息絶えた。<br />　ふらりと立ち上がるナコルル、しかし、その目に先程までの気迫は感じられなかった。<br />　「けくくく、あの獣共がいなけりゃ、てめぇなんぞ只の小娘よ、今までの分思い知らせてやるぜ。」<br />　シャクシャインのアミプを纏った男の合図で、倭人達はいっせにナコルルに斬りかかる。<br />　次々に襲いくる刃を、舞う様な動きでかわすナコルル、しかし如何せん相手の数が多すぎる。<br />　一際鋭い斬撃がナコルルを襲う、シャクシャインのアミプを纏った男のものであった。<br />　かわせぬと見たナコルルは、咄嗟にチチウシの刃でこれを受ける、互いの刃が軋みきりきりと音を立てる。<br />　以前の刀と違い、業物と思われる刀をこの状態から断ち切るの難しい、ならば身体を沈め切り抜けるかと思った瞬間。<br />　ナコルルは後頭部に衝撃を感じ、そのまま意識が暗転した。<br /><br /><br />　「ああ？嬲り殺しに決まってんだろうが？」<br />　「待てよ、村にはまだ、あの妙な術を使うガキがいるんだ、コイツは使えるぜ。」<br />　「ふざけんな！この傷を見ろ！すぐにでも殺してやりたいぐらいだぜ。」<br />　「だったら、俺もあのガキに恨みがある！この指を見ろ！」<br />　遠くでなにやら言い争いが聞こえる、むせ返るような臭気と冷たい床、一体此処は何処？<br />　「てめぇの話だろうが！さっさと起きやがれ！！」<br />　肺腑の空気を搾り出す様な衝撃を腹に受け、ナコルルは意識を取り戻した。<br />　「う…かはっ…けほっ。」<br />　咽せ返りながら目を開けると、薄暗い板張りの小屋に倒れていた、身体は後ろ手に縛られて自由が利かない、そして見上げた先には、倭人の男達がぎらついた目で見下ろしていた。<br />　「ようやく、目が覚めた様だな、あのままくたばっちまったんじゃぁ、こっちの気が収まらねぇ。」<br />　「頭が死んじまえば、てめぇらなんぞ烏合の衆よ、特にてめぇは散々やってくれたからなぁ、楽に死ねると思うなよ。」<br />　ナコルルは倭人達の何処か引き攣った様な笑いを見ながら思った、人間とはここまで醜悪に笑えるものなのかと。<br />　「さあて、どうするかい？」<br />　「考える事ぁ無ぇ、この場でヤっちまえ！」<br />　「いや、あの厄介なガキの始末が先だ！」<br /><br /><br />※ここから先は、二つの結末を用意しました<br /><br />ナコルルを今すぐ犯すなら、侍魂～シュムクルの乱～（艶）<br />リムルルをおびき出すなら、侍魂～シュムクルの乱～（惨）<br />に続きます。<br /> ]]>
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<dc:subject>侍魂～シュムクルの乱～</dc:subject>
<dc:date>2009-11-26T07:43:49+09:00</dc:date>
<dc:creator>戦火人</dc:creator>
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<title>侍魂～シュムクルの乱～（惨）</title>
<description> 　「確かに、あのガキはやっかいだな…この際、纏めて片付けておくか。」　「あ、あなた達、一体何を…」　男達の言う『ガキ』がリムルルの事を指しているのには、気がついていた。　「てめぇらは、俺達を散々と虚仮にしてくれたからなぁ…さっきも言ったが、楽に死ねると思うんじゃねぇぞ。」　男の言葉に、ナコルルの顔が青ざめる、自分が感情に流されたばかりに、愛する妹を窮地に追い込もうとしているのだ。　「そんな…リムルル…
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<![CDATA[ 　「確かに、あのガキはやっかいだな…この際、纏めて片付けておくか。」<br />　「あ、あなた達、一体何を…」<br />　男達の言う『ガキ』がリムルルの事を指しているのには、気がついていた。<br />　「てめぇらは、俺達を散々と虚仮にしてくれたからなぁ…さっきも言ったが、楽に死ねると思うんじゃねぇぞ。」<br />　男の言葉に、ナコルルの顔が青ざめる、自分が感情に流されたばかりに、愛する妹を窮地に追い込もうとしているのだ。<br />　「そんな…リムルル…」<br />　「…で、どうやって、あのガキを引っ張り出すつもりだ？」<br />　男は、そんなナコルルに目もくれず、リムルルをおびき出す算段を始める。<br />　「ああ、それならイイ物がある、やるなら何時でも使えるぜ。」<br /><br /><br />　「おねえさま…どうしよう、いくらなんでも遅すぎる。」<br />　ナコルルの言い付け通りに、村で待っていたリムルルは、姉の帰りが遅い事に気が気ではなかった。<br />　何度も何度も、村の入口をうろうろと歩き続け、やはり探しに行こうと思い至った矢先。<br />　「あ…あれ…」<br />　ふらふらと、こちらに向けて飛んでくる小さな影…それは、リムルルにとってよく知ったものであった。<br />　「ママハハ！！」<br />　弾ける様にその影に向かって走る出す、墜落するかの様にリムルルの腕の中に収まったそれは、姉の愛鷹ママハハであった。<br />　「ママハハ…どうして…」<br />　ママハハを抱き上げた手が、ぬるりと血に濡れる。<br />　見ればママハハは、よくもここまで飛んで来れたという程の、深い傷を負っていた。<br />　普段、姉の元を片時も離れないママハハが、このような事になる等、ただ事ではない。<br />　「ママハハ、おねえさまは、おねえさまはどうしたの！？お願い答えて！」<br />　既に息も絶え絶えなママハハに、語りかけるリムルル。<br />　ママハハは再び飛び立とうとするが、既にその力はなく、とさりと雪の上に落ちる。<br />　慌てて、その身を抱き上げようとしたリムルルの前で、山道の先を見上げて一声鳴くと、ママハハは力尽きた。<br />　「あ……ママ…ハハ…ありがとう。」<br />　自らの友でもあったママハハの最後に涙ぐみながら、彼女が最後に伝えてくれた山裾を見上げる。<br />　「ごめんなさいママハハ、あとでちゃんと、カムイのところに返してあげるから。」<br />　リムルルは、ママハハの亡骸を簡単に弔うと、山裾を目指して雪の山道を駆け上がって行った。<br /><br /><br />　「やだ…なにこの臭い…」<br />　姉を捜して山道を上がってきたリムルルは、次第に強くなってくる血の臭いに眉を顰めた。<br />　同時に、姉の身を案じる不安は、益々強くなって行く。<br />　「おねえさま…お願い、無事でいて。」<br />　小さな胸の中に広がる不安を押さえ込み、歩を進めるリムルル、そしてその先で見たのは、無数に横たわる動物達の屍であった。<br />　「…う…そ…」<br />　その凄惨な光景に思わず立ち竦む、混乱した頭で必死に姉の姿を探す…と、動物達の屍に見慣れた姉の姿を見つけ出した。<br />　「おねえさまっ！！」<br />　慌てて姉の元に駆け出すリムルル、当のナコルルは道の真中に立てられた太い杭に、後ろ手に縛られている。<br />　「リムルル！来てはだめっ！！」<br />　ナコルルが叫ぶが時既に遅く、リムルルが姉の元に届くより早く、現れた男達がナコルルに刃を突きつけ、リムルルは歩を止め立ち尽くすしかなかった。<br />　「あんたたち…おねえさまを放しなさいよっ！」<br />　幼い顔立ちのリムルルが、怒りの篭った目で男達を睨みつけ、その手に冷気の結晶が集まって来る。<br />　「おっと、嬢ちゃんそのまでだ、おかしな真似するとコイツでブッスリだぜ。」<br />　ナコルルの首筋に切っ先が当たり、雪の様に白いく首筋に赤い血が一筋伝う。<br />　こうなっては、リムルルは無力であった、その手に集まった冷気は一瞬にして霧散し、その絶望的な状況にリムルルは、その場にぺたりと座り込んでしまう。<br />　「だめ！リムルル逃げなさい！！」<br />　ナコルルが悲痛な叫びを上げるが、もとより姉を置いて逃げる事など出来る訳が無い。<br />　「くくく、嬢ちゃん覚えてるか？手前のお陰で、俺の左手は固まったままだ、覚悟は出来てんだろうな。」<br />　座り込んだままのリムルルの後ろに立った男が、その細い肩ごしに凍傷で固まった指を見せつける。<br />　「な、なによ、あんたたちが悪いんでしょ、それに、さっきからガキガキって、子供あつかいしないでよね。」<br />　「くく、ガキが一人前の口ききやがって。」<br />　男は脇差を抜くと、切っ先をリムルルの胸元に当て、ついと滑る様に腰元まで動かして見せる。<br />　「やめて！お願いだから、妹だけは助けて！」<br />　必死の形相で男達に訴えるナコルル、しかし二人を取り囲む男達は、その様子を楽しげに眺めるばかり。<br />　「おねえさま…もういいの、それよりごめんなさい、助けられなくて。」<br />　ナコルルの訴えを遮る様にリムルルが呟く、幼くとも剣士としての心得か、そのあどけない顔には覚悟が見られる。<br />　「くく、いい覚悟じゃねーか…だったら、試してやるぜ…そらよっ！」<br />　「……っ！！」<br />　男が手にした脇差が振り抜かれた。<br />　死を覚悟したリムルルが目を瞑る…が、断ち切られたのはリムルルの身に付けた腰帯だけであった、留めを失ったアミプの合わせがはらりと開き、薄い胸元が露になる。<br />　てっきり脇差で切られるものとばかり思っていたリムルルは、言葉もなく座っている。<br />　「言ったろう？試してやるって。」<br />　男は解かれたアミプの胸元から無骨な手を差し入れ、リムルルの薄い胸をまさぐり始める。<br />　膨らみ始めたばかりの胸は、未だ乳房と言える様なものではないが、その頂きは少女になろうと固く突き出し始めていた。<br />　「…え…なに…するの？」<br />　リムルルは不思議そうな顔で男を見上げる、未だ男女の営みを知らぬリムルルにとって、男の行為は腑に落ちないものであった。<br />　「だからよ、嬢ちゃんが大人かどうか、試してやるんだよ。」<br />　男は更に荒々しくルムルルの胸をまさぐる、固いしこりから幼い蕾をしごき上げるが、それはリムルルにとって淡い器官を蹂躙される痛みを与えるだけである。<br />　「やだっ！いたい！いたいよ、はなして！」<br />　「おっと、暴れんじゃねえよ、大人しくしてな。」<br />　男の手を振り払おうとするが、横から別の男に腕を掴まれる、剣士とは言え少女の細腕では男の力に適う筈も無い。<br />　「やめて！やめなさい！！妹を放して！まだ子供なのよ！！」<br />　未だ幼いリムルルと違い、ナコルルは男達がリムルルに求めている事に気付く、男達は死よりもおぞましい陵辱を、この幼い妹に与えようとしているのだ。<br />　「っ…だ、だいじょうぶっ…いっ……わたし…こどもじゃっ……ないもんっ…」<br />　痛みに涙ぐむリムルルの言葉に根拠などない、何も知らない子供が、ただ虚勢を張っているだけだ。<br />　「へへ、そういうわけだ、リムルルは大人らしいから、お姉ちゃんは少し黙ってな。」<br />　「ふぐうっ！　んんんんん！　んんー！」<br />　ナコルルは後ろから轡を噛まされ、その悲痛な叫びも既に言葉にならない。<br />　「ふん、大人のくせには、随分と小さいじゃねーか…どれ、こっちはどうなんだ？」<br />　リムルルの胸をまさぐっていた男が、今度は丈の短い袴から伸びた脚に手を這わせる。<br />　肉付きの薄い少年の様な脚を膝からなで上げる行為に、膨らみかけの胸を触られる痛みから開放されたと思ったのか、リムルルが力を抜いた瞬間、男の手が袴の裾から侵入した。<br />　「え！？やだっ、そこは、さわっちゃだめぇっ！！」<br />　慌てて脚を閉じるが男の手は止まらない、リムルルの細い脚の間を進み、遂には誰も触れた事の無い場所にたどり着く。<br />　「くくく、大人って割には、ここはすべすべとしてるじゃねーか。」<br />　「いやぁ、なんで…そんなこと、やめてよぉ……ひっ！」<br />　リムルルの涙声は、少女としての本能が促す嫌悪感によるものか。<br />　だが男はその声も無視して、つるりとした幼裂を割って指を突き入れ、その奥の小さな秘孔を探し当て、指先を沈めていく。<br />　「んくぅっ！！　やだっ！やだやだ！！　いたいよ、やめてよぉっ！！」<br />　遂に、リムルルの中で耐えていたものが決壊し、喚きながら泣きじゃくる、それは既にカムイの剣士ではなく、ただの幼い少女の姿であった。<br />　「おほっ、こりゃあ、指一本でぎちぎちだぜ。」<br />　「おいおい、まだ一発もヤる前から、壊すんじゃねーぞ。」<br />　幼い秘孔を責め立てられて泣きじゃくるリムルルを、男達が囃し立てる。<br />　その様子を目の前、轡を噛まされたナコルルが涙ながらに声を上げるが、そのくぐもった訴えが届く事はない。<br /><br />　「どれ、それじゃあ、すべすべの場所を見せてもらおうか。」<br />　既に半分壊れかけたリムルルは、大した抵抗もなく袴を脱がされ、肉付きの薄い小さな腰が露になる。<br />　力無く投げ出された脚を男の手が大きく広げると、つるりとした無毛の割れ目が露になる。<br />　「はい、リムルルはもう大人ですよー、お姉さまにも見せてやりな。」<br />　そう言って、男はリムルルの脚を抱え上げると、赤子に小便をさせる様な格好で、ナコルルに向き直る。<br />　大きく開かれた細い脚の間で、無毛の縦スジが僅かに綻び、微かな桜色を覗かしている。<br />　「…お…おねえさま…ごめん…なさい…」<br />　そんなリムルルの姿に、ナコルルは辛そうに顔を背ける。<br />　「おいおいどうした？　妹の晴れ姿だぜ。」<br />　ナコルルの横に立った男は、その顎を掴むと無理矢理リムルルの方に、顔を向けさせる。<br />　「さあて、じゃあリムルルが大人になる瞬間だ、しっかり見とけよ。」<br />　リムルルを抱え上げた男は、褌を解いて既にいきり立った魔羅を晒け出すと、下からリムルルの幼裂に突きつける、それはさながら磔台の罪人が、槍を突き付けられているかの様であった。<br />　「ふんんんっ！　うううううっ！　んんー！」<br />　涙ながらに必死に何かを訴えるナコルル、しかし彼女が心を痛め、涙を流す事こそが、男達にとっては喜びである。<br />　男がリムルルの身体をゆっくりと降ろしていく。<br />　小柄な少女とはいえ、その体重が男の魔羅を突きつけられた幼裂に掛かっていくのだ、つるりとした割れ目が赤黒い魔羅に割り開かれ、その奥の小さな秘孔がぎりぎりと責め立てられる。<br />　「いっ！　いたい！いたいよぉ！！　やめてぇっ！！」<br />　小さな身体を突き上げる様な責め苦に、リムルルは脚をばたつかせて泣き叫ぶ。<br />　男は益々リムルルを責め立てるが、その小さな身体ゆえに、未発達な秘孔は突き上げる魔羅を固く阻む。<br />　「ち、固すぎるぜ。」<br />　「あうっ！」<br />　男は、忌々しげにリムルルの身体を放り出し、髪を掴んで顔を上げさせると、その鼻先に魔羅を突きつける。<br />　「おい、手前で準備しな。」<br />　「え…？」<br />　今までに見た事もない、赤黒い肉槍を目の前にして、リムルルの声が震えた。<br />　男性にそういう物が付いているのは知っていたが、目の前のそれは、今まで見た事もない何やら恐ろしい物であった。<br />　「口を開けろって、言ってんだよ。」<br />　「…く…ち…？」<br />　リムルルの小さな唇が微かに開く…と、次の瞬間、男は無理矢理に唇を割り、その小さな口に魔羅を突き入れた。<br />　「もがっ！！　むうううぅぅっ！…んんっ！」<br />　リムルルのあどけない顔を歪めて、赤黒い魔羅が咥内を蹂躙する、小さな口は限界まで広がり、つぶらな瞳は驚きに見開かれている。<br />　「ううううっ！…ううう…んんんんんっ！」<br />　男女の知識に拙いリムルルが口淫など知る由もなく、ただされるがままに、喉奥に至るまで咥内を蹂躙される。<br />　ただ、その息苦しさから呼吸を求めて締め付ける喉が、男には程よい刺激になっていた。<br />　「おおっ…と、あぶねえ、出しちまう所だったぜ。」<br />　男が咄嗟に突き放すと、リムルルは仰向けに転がった。<br />　喉奥までの激しい蹂躙のため、四肢を投げ出し半ば放心状態となっている。<br />　「おいおい、もう伸びちまったのか？」<br />　「くくく、脚おっぴろげて…そんな格好でいいのかい？」<br />　男は、仰向けのままのリムルルの脚を抱え込むと、唾液でてらてらとした魔羅を突きつけ、幼裂を蹂躙する。<br />　相変わらず、未熟な秘孔は固く抵抗するが、リムルルの唾液に濡れた魔羅は、文字通り肉槍となってゆっくりと狭い幼芯を刺し貫いていく。<br />　「あぎぃっ！　やめっ！ざける、ざげるぅぅっ！！」<br />　身体を引き裂かれる様な苦痛に、リムルルは目を剥き、少女らしからぬ声を上げる。<br />　魔羅の先が閉ざされた幼芯の入口を開けると、男はリムルルの細い腰を掴んで一気に刺し貫いた。<br />　「あきゃあああああぁぁぁぁっ！！」<br />　身体ごと槍で刺し貫かれた様な衝撃に、リムルルはそのあどけない顔を苦痛に歪ませ、癲癇の様に身体をひきつける。<br />　リムルルの幼芯は浅く、男の魔羅も七割程で最奥に突き当たる。<br />　だが、男はその奥の幼い子宮を壊さんばかりと、乱暴に腰を打ち付ける。<br />　「かはぁっ！…あぎぃっ！…た…たすけ…がぁっ！…」<br />　男の乱暴な行為に、幼裂はめくり上がり、リムルルは目を剥いたまま、魚の様にぱくぱくと口を開く。<br /><br />　「やめて！もうやめてぇ！！」<br />　その場に悲痛な叫び声が響く、猿轡を噛まされていた筈のナコルルであった。<br />　「おいおい、外れちまったのかよ、もっとしっかり縛っておけって。」<br />　「お願い！もうやめて！リムルルが…リムルルが死んじゃう。」<br />　ナコルルの言葉通り、少女としても未だ未発達な身体を乱暴の犯され、リムルルの意識は壊れかけていた。<br />　「…あ……は…う……あ…」<br />　小さな身体をがくがくと揺らし、うわ言の様な声を漏らすリムルル、その濁りきった瞳に意思は見られない。<br />　「けあははは、妹が痛い思いしてるんだ、姉ちゃんも付き合ってやんな。」<br />　男が乱暴にナコルルのアミプの襟を掴んで、胸元を肌蹴させると小振りだが形の良い乳房が露になる。<br />　「俺はガキより、こっちで遊ばしてもらうぜ。」<br />　痣が付くほど力任せに乳房を掴み、その痛みにナコルルが眉を顰める。<br />　「っ…くっ…お願い･･･私は･･･っ･･･私はいいから…リムルルは…」<br />　「やかましい！」<br />　男は、ナコルルを柱に縛っていた縄を切ると、地面に組み伏せる。<br />　「おいおい、大丈夫か？　この女、素手でも危ねぇぞ。」<br />　「へっ、縫い付けときゃいいだろうが。」<br />　言うや否や、男はナコルルの手掴むと、その掌ごと匕首で地面に縫いつけた。<br />　「あぐぅっ！！」<br />　掌を貫かれたナコルルが声を上げる。<br />　「いいねぇ、もっと聞かせろよ。」<br />　男はナコルルの袴を剥ぎ取ると、恥毛も薄い秘裂に魔羅を当てがうと、一気に刺し貫いた。<br />　「きゃああああぁぁぁぁっ！」<br />　心の準備もなく処女を散らされたナコルルが悲鳴を上げる。<br />　リムルル程に幼くはないとはいえ、十六にも満たぬ少女が何の準備もなく秘洞を貫かれたのだ、苦しくない筈が無い。<br />　「あ…ああ……おね…がいっ…リム…ルル…」<br />　「けあははは、何時までそんな事が言ってられるかねぇ。」<br />　男は一層乱暴にナコルルの身体を突き上げる、縫い止められた白魚の様な手が裂け、踏み固められた白い雪を赤く染めて行く。<br />　「おら、如何したんだ？　黙ってたんじゃ、妹がどうなっても知らねえぞ。」<br />　「あっ…く……ううっ…うあっ！！」<br />　ふるふると揺れる小振りな乳房を、握り潰さんばかりに掴むと、ナコルルは身を仰け反らして苦痛にうめく。<br />　「…あ……ああっ…リム…ルル…」<br />　ナコルルの見つめる先、リムルルは男の腹の上で、小さな身体を躍らせていた。<br />　その未発達な胎に収まりきらぬ男の魔羅が、リムルルの重さで奥深くまで突き刺さり、つるりとした下腹に魔羅の形が見て取れる。<br />　男がその胎を突き破らんばかりに突き上げると、未だ乳房とも言えない様な胸が微かに震えた。<br />　また、別の男は人形の様に突き上げらるリムルルの髪を掴んで、その咥内を思うがままに蹂躙している。<br />　小さな口を限界まで開いて、ようやく収まる魔羅を喉奥まで押し込まれ、呼吸もままならない筈が、既に意思を無くしたリムルルには抵抗のそぶりすらない。<br />　「へへ、ようやく馴染んできやがった、いい感じだぜ。」<br />　「ああ、こっちもだ、たまにはガキもいいもんだな。」<br />　二人の男は、一層激しく未成熟な身体を蹂躙すると、同時に身体を振るわせる。<br />　ごぼりと音がして、リムルルの小さな口と捲れあがった幼裂から、白濁の液が溢れ出した。<br />　地面に放り出されたリムルルは、四肢をだらしなく広げたまま、その身体をひくひくと痙攣する度に、開ききった幼裂から白濁を溢れさせる。<br />　<br />　既に壊れきった幼い少女。<br />　だが男達の蹂躙は終わらない、すぐさま次の男がリムルルの細い腰を抱えて幼裂を貫くと、力無く仰け反った頭を掴み、別の男が喉奥を犯す。<br />　一方、ナコルルは、うわ言の様にリムルルの名を呼びながら、その胎に憎い男達の精を受ける。<br />　望まぬ子種に、ナコルルは身を震わせて不快感を表すが、出血のため朦朧とした身体は、男達の為すがままになるばかり。<br />　リムルルの幼い身体に飽きた男達は、ナコルルの柔らかな身体をいたぶり、年端もいかぬ少女の身体に魅せられた男達は、リムルルの未熟な性を堪能する。<br />　しかし、度重なる陵辱にリムルルの未熟な身体は、既に限界となっていた。<br />　幼い子宮を潰さんばかりに、リムルルの幼裂を蹂躙していた男が、その一際大きい魔羅で胎を突き上げ身体を振るわせる。<br />　今だ器も整わぬ未発達な子宮に、溢れる程の子種を受けた瞬間、リムルルはその薄い胸を仰け反らしてびくりと硬直する。<br />　もはや光を映さぬ濁った目を大きく見開き、言葉にならぬ息をぱくぱくと吐き出すと、それを最後にリムルルは力尽きた。<br />　「…リム…ルル…いや…いやいや…いやああああぁぁぁっ！！」<br />　最愛の妹の無残な最期を目の前にして、ナコルルはまるで童女の様に泣き喚く。<br />　「ははは…いいぜ、いいぜ、これが見たかったのよ。」<br />　ナコルルを犯す男は、その狂乱を楽しみながら、その身体を力尽くで押さえ付け、肉槍を胎奥に突きつける。<br />　「…いや…いやあ……リムルル…リムルル…うわあああぁぁ…」<br />　男はナコルルの胎を乱暴に突き上げ、小振りな乳房を弄び、時にその細い首に手を掛けるが、ナコルルは只リムルルの名を呼びながら泣き喚くばかり。<br />　「やれやれ、やりすぎたか…ちと、煩いな…」<br />　そう呟くと、男はおもむろにナコルルの両手を縫い付けていた匕首を抜き取ると、その色白い脇腹に浮かぶ骨の間を通し様に、その切っ先を突き入れた。<br />　「…うあ…うああぁぁぁ…ひっ！！」<br />　瞬間、泣き喚いていたナコルルが息を飲み、口をぱくぱくと開きながら身体を硬直させた。<br />　事切れる前の少女の本能が生を求めて、その内壁までもを激しく振るわせる。<br />　男は、そんなナコルルの断末魔を十分に楽しみながら、もう孕む事のない子宮に大量の精を叩きつけた。<br />　<br /><br />　雪の降る山道に、姉妹の屍が晒されている。<br />　二人の身体は、事切れた後も男達によって陵辱された。<br />　ナコルルは死んでなお、その少女らしい柔らかい身体を嬲られ、小振りながら形の良い乳房が男達を悦ばせた。<br />　リムルルの少女として未発達な器と、固さの残る狭い幼芯を、男達は思うが侭に蹂躙した。<br />　その秘裂はもとより、咥内から菊門に至るまで、あらゆる所を白濁に汚されて、二人の姉妹は打ち捨てられた。<br />　そして今、麓の村からは火の手が上がっている。<br />　もやは、倭人の男達の暴虐を止める者はいない。<br />　カムイの剣士が亡き今、更に多くの惨劇が繰返されて行くのであった。<br /> ]]>
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<dc:subject>侍魂～シュムクルの乱～</dc:subject>
<dc:date>2009-11-26T07:42:38+09:00</dc:date>
<dc:creator>戦火人</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>戦火の生贄～記憶～</title>
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<![CDATA[ 　「それまで！」<br />　老齢になる師範の声で、木剣を携えた二人の男は、ぴたりと動きを止めた。<br />　一人は屈強な体格のいかに闘士といった男、対するは未だあどけなさの残る少年といった容貌。<br />　だが、相手の喉もとに切っ先を突きつけているのは、明らかに体格で劣る少年の方であった。<br />　「ふむ、その歳で駆け引きの妙を知り、力を技術で圧倒するとは、いや見事である。」<br />　少年は師範の賛辞を事もない様に木剣を収め、相手に対し礼を取ると師範に向き直る。<br />　「師範の厳しい指導のあればこそで御座います、願わくば次の遠征には、是非とも末席にお加え頂きたく申し上げます。」<br />　少年の言葉に、師範は白い顎鬚に手を当て、むぅと考え込む。<br />　「いささか初陣には早い気もするが…例がない訳でもなし、お主の技量であれば……よかろう、陛下にはワシより上申しておく、今暫く鍛錬に励み待つがよい。」<br />　「…は。」<br />　少年は下がり、騎士見習いの仲間達の下に戻って行く、同じ年頃の少年たちは歓声で彼を迎えるが、当の少年はどこか冷めた風であった。<br />　<br />　少年は、帝国の地方を治める領主の息子である。<br />　母親の亡き後、父親の進めで中央に入り、現在は騎士見習いの身分になる。<br />　決して体躯に恵まれた訳ではなかったが、かつて英雄と謳われた師範の下、砂が水を吸い込む様にその技術を己のものとして、今や膂力に優れる年上の少年をも圧倒するまでになっていた。<br />　皆が目を見張るその才は、剣術にとどまらず兵法にまで至っていた。<br />　古今の兵書史書より兵法を身に付け、模擬先においては見習いの弱兵を率いて、騎士候補の強兵に奇襲を仕掛けては散り散りに蹴散らす有様である。<br />　しかし、未来の将軍と言われる程に称えられ如何な賛辞を送られても、それは彼を熱くさせる物ではなかった。<br />　年頃の少年であれば、多少浮かれても致し方ないものである。<br />　それでも彼は、剣術の試合で勝とうと戦術論で圧倒しようと、喜ぶでもなく誇るでもなく、ただ鍛錬に勤しんでいた。<br />　<br />　後日、少年は師範の下に呼び出された。<br />　師範が言うには、申し出が受理されたので二月後の地方遠征に従軍せよとの事であった。<br />　「一度国に戻って、お父上に報告してくるがよかろう。」<br />　師範の申し出に少年は頷き、早々に旅支度をすると、馬を走らせる。<br />　彼が国を出てから、二年後の事であった。<br /><br />　少年の故郷は帝国の地方領、その山裾にある城砦に居を構えていた。<br />　「よく戻ってきたな、壮健であったか？」<br />　「はい、父上もお変わりなく。」<br />　いや、二年前に比べると、幾分痩せたかもしれない、顔の皺も深くなり髪にも白いものが増えた様だ。<br />　領主として、辺境の蛮族からこの土地を守り続けてきた父の強健な姿が、以前よりも小さくなった気がする。<br />　「初陣だそうだな、はは…歳は取りたくないものだ、稽古の一つもつけてやりたいが、今の私では相手にもなるまい。」<br />　「いえ、そのような事は…」<br />　「良い良い、自分の身体の事だ、己が良く分かっているわ。」<br />　弱気とも取れる言葉と裏腹に、父は満面の笑みを浮かべた。<br />　幼き頃より、領主の跡取となるべく、厳しく育てられた少年にとって、それは随分と久しぶり見る父の笑顔であった。<br />　「だがな息子よ、老いたとはいえ私も幾度となく蛮族の進行を退けてきたものだ、お前が一人前になる間ぐらいはこの地を治めて見せようぞ。」<br />　「色々と話は聞いておる、お前は私の誇りだ、陛下のため存分にその剣を振るって来るがよい。」<br />　そう言って、父は剣を握り続けた固い手で、力強く少年の肩を叩く。<br />　普段、何事にも動かぬ少年の心が、珍しく熱く震えているのを感じていた。<br />　「マリアにも会って行け、近頃は益々あやつに似てきてな、私の生活にまで口を出す様になってきおった、あれも誰に似たか中々に頑固でな、お前からも一言いっておいてくれ。」<br />　「何せ、昔からお前の言う事だけは、聞くからの。」<br />　そう笑うと、父親は領主の顔に戻り、息子を送り出すのだった。<br /><br />　少年が二年振りの私室に戻り扉を開けると、そこには一人の少女が立っていた。<br />　清楚な造りの白いドレスに、絹糸の様な長い髪を泳がせた美しい少女。<br />　彼女は、蒼く澄んだ瞳で少年を見つめると、ゆっくりと目の前に歩み寄る。<br />　「おかえり…なさい。」<br />　少女は穏やかに微笑むと、そっと少年をその胸に抱きしめた。<br />　「ただ今戻りました…姉上…」<br />　少年は、そのまま柔らかな胸に身を任せる、その顔には年頃の少年らしい笑顔が浮かんでいた。<br />　初陣を前に、故郷に戻ってきた一番の理由、それはこの３歳年上の姉に会う事であった。<br />　二年振りに見る姉は、以前にも増して美しく、僅かにあどけなさを残してはいるものの、蛹が蝶になるように淑女に変態を遂げていた。<br />　しかし、それでも愛おしく弟を抱きしめるその仕種は、二年前と変わる事はない。<br />　領主の跡取となるための厳しい教育、幼い頃は父との剣の稽古で生傷が絶える事はなかった。<br />　幼い少年が傷だらけになって戻る度に、マリアは優しく抱きしめ傷の手当をしたものだった。<br />　領主の息子という立場は理解していたし、父が厳しくも息子を愛している事は分かっていたが、それでも唯一自分を抱きとめてくれる姉の存在に、一体どれほど救われたものだったろうか。<br />　「立派に、なりましたね。」<br />　ゆっくりと、穏やかな声でマリアが語りかけた。<br />　「はい、姉上もお元気そうで何よりです。」<br />　「まあ、すっかり騎士様の様になって、可愛い弟が大人になって行くのは寂しいものだわ。」<br />　くすくすと笑うマリア、そんな姉の姿が見れただけでも帰って来て良かったと思う。<br />　「姉上…からかわないで下さい、自分とて一刻も早く、父上の後を継ぎ戻るために…」<br />　「戦に出るのですってね…」<br />　一変してマリアの顔が悲しげに曇る、この優しい姉は戦を好まない少女であった。<br />　「仕方…ありません、此処も含め国境付近では、常に隣国との小競り合いが続いています、それに自分が一人前と認められるには、戦場で手柄を立てるのが一番早いのです。」<br />　弟の気落ちした声に、マリアは顔を上げると、再び愛する弟をその胸に抱き抱えた。<br />　「ごめんなさいね…でも、ゆっくり…ゆっくりでいいから、お願いですから無事に帰ってきてちょうだい。」<br />　縋るような姉の言葉に、弟もまたその背を抱きしめるのだった。<br />　「はい…必ず…必ず無事に帰って参ります。」<br />　こうして、少年は別れを惜しみつつ中央に戻るも、早々に初陣の地へと出陣して行った。<br /><br />　少年の初陣は、辺境の小さな街であった。<br />　「文武に優れているとはいえ、まだ歳若い少年じゃ、先ずは戦を経験してみるがよかろう。」<br />　中央の人事とはいえ、戦功を欲する少年にはいささか納得のいかない配置であった。<br />　敵は帝国の領土となるのを拒み続けている街に過ぎない、おそらくは街を守っているのも民兵ばかりで、手柄になる首など望むべくもない。<br />　味方の三軍も、正規の兵で編成されているのは中央の一軍のみで、他の二軍は傭兵隊で編成されている。<br />　そして当の少年は、士官枠として左翼の傭兵隊の中に組み込まれていた。<br />　要するに「そこで見ていろ」という事だ。<br />　「よう、お若いの初陣で緊張してんのかい？」<br />　傭兵の一人が少年に声を掛ける、騎士見習いの少年が傭兵隊の先陣に立っているのが珍しかったのだろう。<br />　「まぁ、気楽にしてなって、どうせオイシイ所は正規軍が持ってくつもりだな。」<br />　貧乏クジを引いたとばかりに、おどける傭兵。<br />　一方、少年はと言うと、特に緊張もなければ、戦意の昂ぶりもなく、ただ両の眼で戦場を見渡していた。<br />　<br />　突撃の喇叭が鳴り響き、戦闘が開始された、右翼左翼はそのままに中央の本体が、街に攻撃を開始する。<br />　街の入口は過去の戦闘での瓦礫が積み重なっており、何とも見通しが悪い。<br />　嫌な地形だなと思う少年を余所に、先陣の騎馬隊が駆け上がる。<br />　しかし、街の入口を目の前に騎馬隊の前に、瓦礫に偽装してあった馬防柵が展開された。<br />　たかが民兵と馬鹿にしていた騎馬隊は次々に脚をとられ転倒し、民平達の持つ槍の餌食となる。<br />　出鼻を挫かれた本体は混乱に陥っていた、見れば指揮官は退却を指示している、一度下がって態勢を建て直すつもりか。<br />　「突撃だ！」<br />　不意に少年が声を上げた、傭兵達は突然の事に呆気にとられて少年を見ている。<br />　「おい、坊主何を言ってる！？」<br />　少年の隣にいた傭兵が声を掛けるが、少年は構わず続ける。<br />　「何をしている、突撃だ！敵は馬防柵で騎馬隊を止めただけ、数ではこちらが圧倒しているぞ！全員歩兵となって突撃だ！」<br />　そう言うと、少年は先頭に立って戦場に歩を進める。<br />　「今こちらが引けば、敵は防御を固めるぞ！左翼傭兵隊は自分に続け！」<br />　戦場を塒に生きて来た傭兵達は、少年の意図を素早く理解した。<br />　速度は、戦における重要な要素である、無秩序に集まっていた傭兵隊は、即座に訓練された正規軍より素早く隊列を組み、少年の後に続く。<br />　<br />　少年は、まるで散歩にでも出掛ける様な足取りで戦場に歩み入る。<br />　目の前に立ちはだかる民兵が、少年に槍を突き出す…が、少年はその槍先を剣で軽く捌くと、次の瞬間その切っ先は民兵の喉を貫いていた。<br />　ずぶりと剣が肉にめり込む感触の後、なま暖かい返り血が少年の頬を塗らす。<br />　初めて戦場で人を殺した、どくんと心臓が跳ね、ぞわりとした感覚が背中を抜けて行く。<br />　訓練ではない生の感覚に身体が熱い、なのに頭はどこまでも冷静で五感は鋭敏に研ぎ澄まされる。<br />　少年は立ちはだかる民兵を次々と切り倒しながら進んで行く。<br />　手にした剣が肉を抉り、断末魔の声と返り血を浴びる度に、血が滾り身体が焼ける様に熱くなる。<br />　<br />　敵の防御を穿つ少年の後を追う様に、傭兵達突撃する。<br />　「やるじゃねえか若大将！このまま手柄はいただきだぜ！」<br />　荒々しく剣を振るう傭兵達は、守りを固めようとする民兵達を圧倒すると、そのまま街になだれ込む。<br />　最早、雌雄は決していた、既に民兵の大半は討ち取られ、残る抵抗も潰されるのは時間の問題だった。<br />　少年は、止まる事無く街中に歩を進める。<br />　熱く滾る体は更なる敵を求め、冷たく研ぎ澄まされた五感は、対する敵を刈り取って行く。<br />　気が付けば、街は炎と悲鳴に溢れていた、だが今はそれが何とも心地良い。<br />　<br />　少年が民家の前に歩を進めた時、瓦礫の影から影が飛び出した。<br />　「くたばれ！帝国軍め！」<br />　民兵ではない中年の男、彼の手にした鋤が少年を襲う。<br />　だが少年は、眉一つ動かさずに鋤をかわすと、剣を横薙ぎに払った。<br />　目の前で、頚動脈を切り裂かれた男が、大量の血を噴出し倒れる。<br />　民間人を手に掛けた…騎士としては恥ずべき行為ど聞いたが、少年は何も感じなかった。<br />　ただ身体が熱い、これでは足りない、こんな事でこの熱は収まらない。<br /><br />　次の獲物を探す少年の耳に、女の悲鳴が響く。<br />　どうやら、目の前にある民家の中からだ、少年は無造作に扉を開けると、家に立ち入った。<br />　「いやあああっ！やだあ、もうやめてええっ！」<br />　中では、一人の少女が傭兵に組み敷かれていた。<br />　よく見れば、まだ年端も行かぬあどけない少女、そのか細い腕は別の傭兵に押さえ付けられ、汚い尻を丸出しにした傭兵が少女の脚を抱え、赴くままに陵辱している。<br />　「おお！こりゃあ、英雄サマのお出ましだぜ！」<br />　少年の姿に気付いた傭兵が、声を上げる。<br />　「アンタ、大したモンだぜ、あれで初陣だってんだからなあぁ。」<br />　「おい、さっさと終わらせろや、英雄サマが待ってるぜ。」<br />　「ああっ！もう少しだっ！ほらよっ！」<br />　少女を犯してる傭兵は体重を掛けると、小柄な少女を押し潰さんばかりに腰を打ち付ける。<br />　「あぐぅっ！あっ！いたっ！あうっ！」<br />　身体を仰け反らして逃れようとする少女を、傭兵は容赦なく責めたてる、そして、その細い腰を掴んで少女の奥まで打ち込むと、汚い尻を震わせた。<br />　「あ…ああ……いやあ…気持ちわるいの…でて…」<br />　少女は、うわ言の様につぶやいて、ぐったりと横たわる、笑顔であればさぞ愛らしいであろう顔は、涙でくしゃくしゃになっている。<br />　<br />　「これは…略奪は、許可されていなかった筈だが…」<br />　少年の口から、自然とこぼれた言葉、ただ教え込まれた騎士の心得、しかし、少年は自らが口にしたその言葉に、何の意味も感じなかった。<br />　同時に、傭兵達は互いに顔を見合わせると、大声で笑い転げた。<br />　「は…はは…こ、こりゃあいい、さすがは騎士サマだぜ。」<br />　「はひ…ひひひ…若大将、こりゃあ俺達の取り分って奴ですぜ。」<br />　「取り分？」<br />　「そうでさ、俺達傭兵に命を掛ける程の給金なんて、出やしねぇからな、こういうのも戦場では暗黙の了解ってヤツでさあ。」<br />　「それに若大将、アンタだって分かってる筈でさあ、人を切った後の猛りはちょっとやそっとじゃ収まらねえってね。」<br />　傭兵の男に指差されて少年は始めて気が付いた、焼ける様に火照る身体、その下半身の一部がかつてない程に固くいきり立っている事に。<br />　少年は床に横たわる少女に目を向ける、乱暴に引き裂かれた服から覗く膨らみかけの乳房、未だ産毛も生え揃わぬ割れ目は陵辱の跡も生々しく、奥からはその未成熟な胎内を汚した男の精が溢れている。<br />　あどけない少女の無残な姿、暴力によって蹂躙されたそのか弱い姿に、少年は興奮を隠し切れなかった。<br />　「くくく…アンタやっぱりこっち側の人間だよ、折角の初陣だ、全部経験しときな。」<br />　そう言って、傭兵は少女の上半身を押さえ込む。<br />　「い、いや…やめて、こないで…」<br />　少女は怯えるが、その身体は傭兵の男に束縛されている、少年はゆっくりと少女の脚に割り入ると、熱く滾った肉棒をその割れ目にあてがった。<br />　「やだ、いやいやっ、もういやなのぉっ！」<br />　頭を振って必死になる、少女の悲鳴を心地良く感じながら、少年は一気に貫いた。<br />　「うあああっ！、痛いっ、いたいのぉっ！ひぐっああぁっ！」<br />　既に処女ではないとはいえ、未成熟な狭い秘洞を、己の肉棒で割り裂く様に貫いて行くのは最高だった。<br />　少年は身体の火照りをぶつける様に、少女を責めたてる。<br />　膨らみかけの乳房を力任せに掴んでは、乱暴に腰を打ち付け、そして、少女の狭い最奥の未成熟な子宮まで蹂躙すると、焼ける様な熱い精を叩きつけた。<br />　「あぎいいいぃぃぃっ！なかに…あついのぉっ！…はっ…ひっ……ひ…」<br />　少女は、胎内に熱い塊を受け、身を仰け反らすと目を剥いて痙攣した。<br />　薄い胸がゆっくりと上下しているものの、既に意識をなくしている少女、しかし、少年の火照りは未だ収まらず、再び少女にその滾りをぶつけて行く。<br />　「ひひひ…やるねえ若大将、やっぱアンタ最高だわ。」<br />　傭兵の声も気に掛けず、華奢な身体を貪る少年、少女は糸の切れた人形の様にかくかくと身体を揺らす。<br />　「いい事を教えてあげまさぁ、壊れた女はね、こうやって遊ぶんでさ。」<br />　そう言って、傭兵は少女の細い首に少年の手を導く。<br />　「かはっ！……は…あ…」<br />　少年がその手に力を入れると、ぐったりとしていた少女が反応する。<br />　少女の生を求める本能を弄びながら、引き攣る秘洞を割り裂きながら、少年は再び熱い迸りを吐き出していった。<br /><br />　咄嗟に傭兵隊を動かした機転、そして真っ先に敵陣を切り裂いた少年の勇猛さは、すぐに正規軍の知る所となった。<br />　しかし、当の少年は自らの噂を気にした様子もなく、直ぐに次の戦地を求めていた。<br />　正規の兵を必要とせず、各戦地において傭兵団を率いては、その獰猛さと機動力を生かした神出鬼没の戦いで、次々に敵を撃破して行った。<br />　目を見張る少年の活躍に、正式に騎士の名を与えるべしとの声もあったが、彼が戦を売り物にする傭兵達と懇意にしている事や、戦地において略奪行為を堂々と容認している等の噂が、彼の騎士団入りを保留としていた。<br />　実際、それは噂ではなかった、少年は略奪行為を容認する事で、傭兵達の士気を維持し、彼等も常勝の指揮の元でお宝にありつけるあって、よく働いていた。<br />　そして何よりも、今や少年にとっては、殺戮と蹂躙こそが唯一、彼を熱くさせるものであった。<br />　戦地に立って、卓越した剣技で敵の命を穿つ度に、身体は熱く五感は冴え渡る。<br />　そして、その熱さを略奪において、女にぶつけるのが通例になっていた。<br />　村や街を戦場として、娘達を陵辱し。<br />　時には、通り掛かりの民家で徴発を行った。<br />　気が付けば、彼は中央に居るより、戦地をまわっている時間の方が長くなっていた。<br /><br />　そんな少年が、久しく中央に戻った折、彼は腰を落ち着ける間も無く、かつての師範に呼び出された。<br />　「ご無沙汰しております、師範殿にはご機嫌麗しく…」<br />　「貴様…一体何をしておる…」<br />　師範の言葉に少年が顔を上げると、師範が目に見える程の怒気を発していた。<br />　「は、陛下の恩為、辺境を回り帝国に仇名す者を、駆逐して参りました。」<br />　「このたわけが！戦に溺れ、守るべき者を忘れるとは何事じゃ！！」<br />　老齢とは思えぬ師範の一喝に、周囲の空気がびりびりと震えていた。<br />　「既に一週間前、貴様の父君の城に対し、蛮族共が総攻撃を加えたとの報告が入った。」<br />　「中央の本体は、隣国との関係が危うい今は動かせぬ、そんな時貴様は何をしていた！」<br />　師範の言葉に、少年は血の気が引くのを感じていた。<br />　「そ、それで、父上と姉上は…」<br />　「わからぬ、老齢とはいえ、貴様の父君もかの地を守り続けてきた勇者、みすみす倒れるとは思わぬが。」<br />　そこまで聞くと、少年は部屋を飛び出した、剣を取り馬に飛び乗ると、故郷へ向けて駆け出して行く。<br />　「あやつの性を見抜けなんだのは…わしの責任かもしれぬ…なんという事か…」<br />　<br />　少年は、昼夜駆け既に馬の脚も限界となった頃、ようやく見慣れた山裾が現れた。<br />　代々に渡り、帝国に仇名す敵よりこの地を守ってきた城砦。<br />　しかし、今やその砦からは、幾筋もの煙が立ち昇っているのが見える。<br />　少年は、既に汗にまみれた馬に更に鞭を入れ、砦へと駆け上がる。<br />　「おい！貴様どこへ行く！」<br />　城門の前には５人ばかりの兵がいた、何れも蛮族の兵士達である、単騎で駆ける少年に対して大した警戒はしていない様だ。<br />　「どけっ！」<br />　少年は、城門を塞ぐ２人を素早く切り捨てると、砦に駆け入る。<br />　ようやく中庭にたどり着いた時、遂に力尽きた馬がどうと倒れた、少年は咄嗟に飛び降りたが、騒ぎを聞きつけた敵兵が少年の下に殺到する。<br />　「死にたくなくば、道を空けろ！」<br />　そう叫ぶと、少年は真っ直ぐ砦の中に駆けていく、幾人もの兵士が少年の前に立ち塞がるが、その全てを切り捨てながら少年は駆ける。<br />　屍の路を築きながら進む少年、卓越した剣技を持っているとはいえ、単独で多くの兵を屠ってきた少年もまた満身創痍の状態であった。<br />　いつもであれば、敵を斬る度に熱く火照る身体も、今は痛みと疲れに重く感じるだけである。<br /><br />　ようやく追っ手を退けると、一変して回りには見知った兵士の屍が目に入った、父の近衛兵達であった。<br />　彼等が倒れているという事は、既に父の下まで敵が寄せているという事か。<br />　少年は、重い身体に力を入れ通路を進み広間に出る。<br />　そこで見たのは、雄叫びを上げる屈強な兵士と、その前に膝を付く父の姿だった。<br />　「父上！！」<br />　咄嗟に飛び出した少年に、兵士が目を向ける、頑強な甲冑に身を包み、鉄鎖の付いた星球武器を持つ兵士。<br />　「領主の小僧か、手柄首が二つとはツイてるぜ。」<br />　兵士が吼え手にした鉄球が少年を襲う。<br />　少年は転がってそれをかわすが、直ぐに次の攻撃が少年に向けられる。<br />　次々と襲う鉄球をかわし続けるも、振り回される鉄球のため間合いを詰める事が出来ない。<br />　「鼠みてぇに逃げ回りやがって、くたばりやがれ！」<br />　咄嗟に手にした剣で鉄球を防ぐ少年、しかし此処に至るまで幾多の敵を屠ってきた剣は、遂にその中程から砕けてしまう。<br />　武器を失った少年を、笑いながら追い詰める兵士。<br />　少年はその隙を見逃さなかった、力を蓄えた脚で父の下に跳ぶと、父の剣を手に兵士に斬りかかる。<br />　少年の思わぬ反撃に、手にした鉄鎖を盾にする兵士。<br />　しかし少年の振り下ろした剣は、鉄鎖を断ち切ると、その甲冑ごと兵士の胸を貫いた。<br />　<br />　「父上！！」<br />　血を吐き倒れる兵士を余所に、父の下に駆け寄る少年。<br />　膝を付いたまま頭を垂れる父、領主は既に死んでいた。<br />　その屈強だった身体は血に染まり、少年にとって逞しく見えていたその腕も、今や力無くだらりと垂れ下がっていた。<br />　唇を噛み手にした剣を見る少年。<br />　それは、家に代々伝わる領主の証であった、幾多の戦を経たこの古い剣が、想像以上の業物であった事に少年は驚いた。<br />　「父上、この剣お借りします。」<br />　領主の息子として守るべきであったこの砦はもう落ちる、しかし自分には未だ守るべきものがある。<br />　少年は、父の遺骸に礼を取ると、姉の私室へと駆け出して行った。<br /><br />　父の屍を後にして以来、敵兵の姿を見る事はなかった。<br />　少年はただひたすらに廊下を駆け、姉の下に急ぐ。<br />　そして、ようやく姉の部屋にたどり着くと、一気に扉を開け部屋に駆け込んだ。<br />　「姉上！」<br />　しかし、そこで少年が見たのは、数人の兵士の姿だった。<br />　そのいずれもが、部屋を荒らし、宝石やドレスを漁っている。<br />　「おい、なんだ貴様。」<br />　部屋を見渡した少年に、兵士の言葉は届いていない。<br />　少年の目は、部屋のベッドの上に釘付けとなっていた。<br />　そこには、少年の愛する姉の姿があった。<br />　しかし、その姿は少年の知る姉のものではなかった。<br />　身に纏った白いドレスは、無造作に引き裂かれ、その美しい肌を露にしている。<br />　淑女とは思えぬ格好で四肢を投げ出し、いつも穏やかに微笑んでいたその顔は、恐怖と苦痛を焼き付けたまま固まっていた。<br />　その身体は白濁に汚され、陵辱の末に殺されたのは明らかだった。<br />　「返事ぐらいしたらどうだ、こぞッ…」<br />　少年に近付いた男の首が、一瞬にして宙に飛んでいた。<br />　「うおおおおおおおおっ！！」<br />　雄叫びと共に、少年はその場に居た全員を切り伏せる。<br />　傷の痛みも身体の重さも感じない、衝動のまま何度も何度も剣を振るい、兵士達は只の肉片となていた。<br />　気が付けば、何時もの戦場と同じく、身体が熱くなっているのを感じていた。<br />　それも、今まで経験した事がない程の熱さ、まるで身体が焼けてしまうかの様である。<br />　「姉上…」<br />　少年は、変わり果てた姉の姿を見ていた。<br />　それは、少年が愛した、美しく優しい姉の姿ではなくなっていた。<br />　少年は思った、これではまるで、自分が戦場で蹂躙してきた女達の様ではないかと。<br />　「はは、ははははは。」<br />　何故か、笑いがこみ上げて来た。<br />　幾ら高潔な魂も、美しい魂も、戦に負ければ等しく蹂躙され朽ち果てるのだ。<br />　少年は、姉の亡骸が横たわるベッドに火を掛ける。<br />　と同時に、大勢の足音が近付いてきた、おそらくは少年の後を追ってきた敵兵だろう。<br />　焼けるほど熱い身体で剣を握る。<br />　「クク…ハハハハハハハハハハ…いいだろう、お前達…蹂躙してやるよ。」<br />　少年は、燃え盛る炎の中、敵兵の中に飛び込んで行った。<br /><br />　それから二十年の時が過ぎた。<br />　この戦で帝国領の一角が崩れたのを切っ掛けに、戦は全土に広がり、今や帝国も幾つかの勢力に分割され、大陸は其々が覇権を争う大乱となっていた。<br />　そして、今またこの地での戦に奔走する傭兵団が、山沿いの街道を行軍していた。<br />　荒々しい野獣の様な男達を率いているのは、口髭を蓄えた屈強な男である。<br />　「大将、どうかしたんですかい？」<br />　髭男に轡を並べた傭兵が、声を掛ける。<br />　「ハ、気にする程の事でもねえさ。」<br />　髭男の視線を追う…と、そこには山裾に朽ち果てた城砦があった。<br />　「ああ、あれですかい、なんでもかつての領主の居城だったらしいですがね、二十年前の戦で領主と一緒に焼け落ちたらしいですわ、まあ、今時珍しくもない、よくある話ですわ。」<br />　「クク…ハハハハハ」<br />　傭兵の言葉に声を上げて笑う髭男、一方、傭兵は呆気にとられている。<br />　「ハハ、まったくその通りだ、よくある話じゃねえか。」<br />　「よし、おめぇら！次の戦地まではもうじきだ、獲物は好きにしていい、気合入れて行くぞ！」<br />　雄叫びの中、傭兵団は次の戦場へと思いを馳せていた。<br /> ]]>
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<dc:subject>戦火の生贄～記憶～</dc:subject>
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<dc:creator>戦火人</dc:creator>
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<title>１：復讐</title>
<description> 　この世界をブッ壊す。　それだけを望んで生きて来た。　父親は知らない。　母親は気の弱い人間だった。　まるで貧しい事が罪であるかの様に、常に周囲に対して頭を下げながら、働いていたのを覚えている。　「真面目に働いていれば」が口癖だったが、生活は一向に楽にはなららず、俺が１２才の時に身体を壊し、あっけなく死んでしまった。　母親の望みもあって学業は続けたが、周囲りの恵まれた連中は、俺をまるでゴミ虫の様に扱
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<![CDATA[ 　この世界をブッ壊す。<br />　それだけを望んで生きて来た。<br />　父親は知らない。<br />　母親は気の弱い人間だった。<br />　まるで貧しい事が罪であるかの様に、常に周囲に対して頭を下げながら、働いていたのを覚えている。<br />　「真面目に働いていれば」が口癖だったが、生活は一向に楽にはなららず、俺が１２才の時に身体を壊し、あっけなく死んでしまった。<br />　母親の望みもあって学業は続けたが、周囲りの恵まれた連中は、俺をまるでゴミ虫の様に扱いやがった。<br />　ガキだった俺は、そいつらを見返そうと学業に打ち込んだが、連中は俺の成績が上がるほどに、俺を目の敵にしやがった。<br />　ようやく俺は気が付いた、そいつらこそがゴミ虫なんだと。<br />　恵まれた生活に胡座をかいて、努力もせず、何も出来ない癖に俺を見下しやがる。<br />　奴らの腐った目を見ながら、爆弾で教室ごとゴミ共を吹き飛ばす想像をしていた。<br />　汚らしいゴミ共が、バラバラに吹き飛ぶ様を想像するのは、実に痛快だった。<br />　優良な成績で卒業しても、社会は俺を認めなかった。<br />　何度か就職し働いてみたが、その度に会社は俺を裏切って切り捨てやがった。<br />　「世界は間違っている」と自覚した。<br /><br />　そうして、俺は組織に入った。<br />　革命を旗印とする組織、貧しき者の手で、ブルジョアジー共を打ち倒す事。<br />　そう、ブルジョアジー共こそが、卑しく汚らしいゴミなのだ。<br />　俺は、革命のため、組織のために、必死で働いた。<br />　だが、此処でも世界は俺を裏切りやがった。<br />　組織の上司、ヤツに本当の革命をやる気はなかった。<br />　ヤツが語る革命は口先だけの物だった。<br />　世界を壊す気もない、あの男の口が革命と言う言葉を吐く度に、虫唾が走った。<br />　だから、俺はあの男を粛清した。<br />　口先だけの革命家はいらない、世界を壊す覚悟がある者にのみ、世界を変える権利があるのだ。<br /><br />　俺は、真の革命を望む同志を集め、革命家気取りの腰抜けを次々に粛清すると、世界を変える準備に取り掛かった。<br />　武器を揃えての官邸襲撃。<br />　俺を馬鹿にしてきたブルジョアジー、俺を裏切ってきた世界に鉄槌を下してやる筈だった。<br />　ところが、俺達の計画は漏れていた、官邸には武装した警官が待機してやがった。<br />　奴らは金に物を言わせた装備で撃ちまくる、あっという間に半数以上の同士が殺られちまった。<br />　どういう事だ、また世界は俺を裏切ったのか。<br />　叶うものなら、今すぐにでも、この世界を壊してやりたかった、強く噛んだ奥歯からギリギリと音がする。<br />　残っているのは１０数名、隣にいた同志が声を上げる。<br />　「ちくしょう！やっぱりこんな計画、間違いだったんだ！このままじゃ俺達皆殺しだ！」<br />　同志の言葉に身体中の血が沸騰した、俺は同志の襟首を掴んで、その情けない顔にライフルを突きつけた。<br />　「ふざけんな貴様ぁ！！間違ってるのは世界だろうが！腐ってるのはこの世界だろうがぁ！！」<br />　俺の言葉に、同志ががくがくと頷いた。<br />　粛清すべきかとも思ったが、確かに今は同志を纏めて立て直すのが先決だ、俺の復讐はまだ終わってはいない。<br />　近くに、学園があった筈、一先ずそこを拠点に、次の手を考える。<br /> ]]>
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<dc:subject>革命～壊れる世界～</dc:subject>
<dc:date>2009-08-27T22:54:57+09:00</dc:date>
<dc:creator>戦火人</dc:creator>
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