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戦火の生贄
戦場での陵辱劇をテーマにした小説を中心にしています。※18歳未満は閲覧禁止
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戦火の生贄~盗人~


 少女は、両親の顔を覚えてはいない。
 幼い頃は、確かに両親と共に生活していたと思う。
 だが、少女にとっての最も古い記憶は、村中を焼き尽くす真っ赤な炎と人々の悲鳴、そして軍馬の嘶きであった。
 そこから先、少女は自分だけを頼りに生きて来た。
 時には泥水でも啜り、食べれるものは何でも口にした。
 街に付いても居場所などない。
 石造りの橋の下を塒に、幸せそうな人達からの僅かな施しを糧にして命を繋ぐ生活を続ける。
 幾日も食べ物にあり付けず空腹が限界だった時、商店の店先から一塊のパンが転がり落ちた。
 目の前に転がるそのパンを目にした瞬間、少女はそれを掴んで走り出した。
 何処をどう走ったか覚えていない、頭が真っ白になり、とにかく全力で走り続けた。
 そしてその日の夜、少女は盗みを犯してしまった事の恐ろしさに涙を流しながら、生まれて初めて腹一杯にパンを頬張った。
 だが、少女は飢えに負け、再びパンを盗んだ。
 何故かその時は、以前のような恐怖も後悔もなかった。
 自分でもその事を不思議に思いながら、味のしないパンをひたすら頬張ったのを覚えている。
 それからの少女は、生きるために盗みを繰り返した。
 パンを盗み、果物を盗み、金を盗んだ。
 少女にとって、あっさりと食べ物や金を盗まれる街の人々は、ひどく間抜けな生物に見えた。
 
 ある日の事、一人の恰幅のいい紳士が、路地裏で座っていた少女に声をかけて来た。
 男が言うには、是非少女を自分の家に引き取りたいとの申し出。
 食事の心配もないし、綺麗な服を着て、暖かいベッドで眠れると。
 他人の為に自分の財産を使うなど、少女には到底理解できない話であったが、食事に困らないのは有り難いと、男の家に行く事にした。
 だがその日の晩、少女は自分の考えが甘かったと思い知った。
 男は少女のベッドに入り込み、その幼い身体を自分の物にしようとしたのだ。
 少女の小さな身体に、脂ぎった腹が圧し掛かり、蛙の様な口が大人しくしなさいと臭い息を吐く。
 蛞蝓のような舌が、まだ膨らみも微かな幼い胸を這い回る。
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 ようやく膨らみ始めたばかりの胸は、とても乳房と言える物ではなく、その淡い頂きも未だ突起を成していない。
 男の太い指が、細枝の様な脚に掛かり、力尽くで閉じた膝を割る。
 未だ発毛の兆しさえない割れ目に指が伸び、その幼裂に隠された秘肉をまさぐると、吐き気を催す様な不快感が少女を襲う。
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 犯されるというより、まるで異形の怪物に食われるかの様な恐怖に、少女は暴れた。
 少女が必死に足をばたつかせると、偶然その足が男の股間を蹴り上げ、ううと呻いて男が倒れる。
 蹲る男を振り返りもせず、少女は家を飛び出した。
 男の生暖かさが肌に残り、ひどく気持ちが悪かった、鼠の走るじめじめとした倉庫で寝た時ですら、是程ではない。
 こうして少女は、また橋の下の塒に戻る事となった。
 だが、少女は気が付いた、自分の身体が男達にとって欲望の対象になり得る事を。
 そして思った、だったら自分はその男達を利用してやろうと、世の中奪われる方が間抜けなのだ、自分は絶対に奪う方になってやる。
 翌日から少女は街角に立ち、道行く男達に声をかけた。
 まだ子供と言っていい様な少女の誘いに対して、男達は相手にしなかったが、中にはこういった少女に興味を持つ男もいる。
 そうした男達を路地裏に誘っては、子供相手に油断している所から財布を盗み逃げるのだ。
 今まで盗みをして捕まった事は一度もなく、実際、少女の逃げ足は速かった。
 幾人かの男達を騙して、僅かばかりの金を手に入れ、少女は間抜けな男達を笑った。
 以来、昼は目深に被った帽子に長い髪を隠した少年の様な格好で、盗みやかっぱらいを繰り返し、夜は幼娼の如く街角に立つ生活が続く様になった。

 そんなある日、一人の少女と出合った。
 彼女は街の教会でシスター見習いをしているという一つ年上の少女。
 見に行った事はあるが、あまり裕福とは言えそうにない教会。
 彼女はそこで働きながら、孤児達の面倒を見ているという。
 教会に住まないかと誘われたが断った、誰かに面倒を見られながら生きるなんて御免だと、自分は奪う側で生きるのだ。
 それに、彼女の説教も好きではなかった、決して自分を責めている訳ではないが、彼女の言う「平等」だの「助け合い」だのは絵空事にしか聞こえなかった。
 あまりにしつこく誘うので、彼女に向かって「世間知らずのばかシスター」と罵って、神の教えと云うのを否定してやった事がある。
 酷い言葉を投げかけたが、彼女は困った様に笑うだけで、結局喧嘩にもならなかった。
 それからも、シスターは街で少女を見掛ける度に声をかけて来た。
 「ねえ、本当にもうこんな事はおやめなさいな、こんな事を続けていれば、いつか取り返しのつかない事になっていまうわ。」
 世間知らずでお人好しな彼女は嫌いではなかったが、その度に教会に来るよう進められるのは、いささか鬱陶しかった。
 「いい加減しつこいな、あたしは自分の力で生きるんだ。」
 「それとも、盗みをやめれば神様ってやつが幸せにしてくれるのかよ。」
 そんな事を言う度に、彼女はいつも穏やかに笑いながら答えるのだった。
 「はい、神様は悔い改めた者を責めたりは致しません、必ず導いて下さいます。」
 そんなやり取りを幾度も繰り返し、少女はもうシスターのお節介には諦めていた。
 ただ、街の路地裏で鼠の様に生きる自分に対し、いつも穏やかに話し掛けてくるシスターを、割と好きになっているのかもしれないと思っていた。
 もっとも、たった一歳しか違わないのに、未だ少年の様な身体の自分に対し、随分と女らしい身体つきに育っている彼女が、若干妬ましくもあるのだが。
 そういえば、以前にその事について口にした時に、何を言われて穏やかに笑っている彼女が、真っ赤になって俯いてしまった事があった。
 その事を思い出して、少女はふと笑っていた、それは少女が戦火に村を追われて以来忘れていた、年頃の少女らしい微笑だった。

 その日、少女は珍しく教会へと向かっていた。
 街でシスターに会う他は、進んで教会に行った事はなかったのだが。
 「大変申し訳ないのですが、教会の仕事を手伝って頂けないでしょうか、温かい食事と僅かばかりのお礼しか出来ませんが、他に頼める方もいないので。」
 いつも通りの穏やかな笑顔で、シスターはそう言った。
 それが、自分を教会に来させる為の方便だというのは、流石に分かっている。
 彼女の策に乗るのは癪だったが、もう二日もろくな食べ物を口にしていない少女にとって、シスター用意した温かい食事というのは、何とも魅力的だった。
 どころが、にわかに街の様子が慌しくなった。
 街の男達が、仕事も放り出して街中を走り、中には武器を携えている者もいる。
 「おい急げ!ヘインツ軍の襲撃だ!」
 「なんで今更!開戦以来、この街が戦場になった事なんてなかったんだぞ!」
 「そんな事言ってる場合か!東門だ急げ!」
 男達の声に、少女が東門の方向を見ると、既に門の辺りから火の手が上がっているのが見えた。
 「おい坊や!早く家に帰るんだ!」
 近くにいた男が、少女に声をかけたが、その声は少女の耳に入っていない。
 「ああ…あああ……」
 少女の頭に最も古い記憶が蘇る。
 全てを焼き尽くす炎、逃げ惑う女達の悲鳴、そして軍馬の嘶きと武装した兵士達。
 少女は空腹を忘れて走った、今までの逃げ足よりもっと速く、その足は自然と教会へと向かっていた。
 「シスター!」
 教会の扉を開けて少女が叫ぶ、それを聞き彼女が振り返った。
 「ああ、良かった、無事だったのですね。」
 少女の顔を見てシスターが微笑む、しかしその微笑みにいつもの穏やかさはない。
 「ヘインツの襲撃だ!早く逃げろ、ここは戦場になるぞ!」
 その言葉に、シスターは少女の手を包むように握る。
 「はい、あなたは早く逃げて下さい、私はここに残ります。」
 シスターですからと、微笑むが少女の手を握る手は、微かに震えている。
 「何言ってんだ!軍隊が来たなら民兵なんかで止められる訳ない!みんな燃やされて殺されるんだぞ!」
 「有難う、私の為に来てくれたのですね、でも此処にはもう怪我人も子供達もいます、この人たちを置いては行けません。」
 「それに…きっと神様が導いて…」
 シスターの言葉を割って、少女がヒステリックに叫ぶ。
 「このばかシスター!!神様なんかいねえんだよ!!死にたくなけりゃ自分の力で生きるしかねえんだよぉ!!」
 「教会の仕事なら手伝から…一緒に暮らしてもいいから…一緒に…逃げようよ…」
 何時の間にか少女は泣いていた、何故泣いているのか自分にも分からない、ただ両目からこぼれる涙がどうしても止まらなかった。
 子供の様に泣きじゃくる少女を、不意にシスターが抱きしめた。
 「ありがとう、私は…本当に大丈夫だから、あなたは逃げてちょうだい。」
 「そして、戻って来たなら…一緒に暮らしましょ。」
 「ばかあ!!」
 癇癪を起こした子供の様に叫ぶと、少女は教会を飛び出した。
 こんな時にまで強情なシスターに腹が立った、そんなシスターを説得出来ない自分に腹が立った、そもそも何故自分は教会に駆け込んだのか。
 色々な事が頭の中をぐるぐると回り、気が付いたら町外れの森まで来ていた。
 「ばか……ばかシスター…」
 少女は森の中で膝を抱えたまま、街から次々と上がる煙をじっと見ていた。

 何も考えず、ただ膝を抱て座ったまま二日が過ぎた。
 時が止まったかのような二日だったが、昼過ぎになって武装した一団が街を後にするのが見えた。
 おそらく街に攻め入ったヘインツ兵だろう、もしかしたら町が開放されたのかもしれない。
 少女は走り始めた、シスターとの会話を思い出す、ばかと叫んで飛び出した事、一緒に暮らそうと言っていた事、顔を合わせた時、何と言えばいいだろうか。
 街は予想以上に酷い状態だった、街の方々に死体が積み上げられ、生き残った人々は絶望に顔を暗くしながら、打ち棄てられた死体を運ぶ。
 未だいくらかの兵士が、街の通りに立ち人々に死体の処理を命令していたが、勝手知ったる裏通りを走り教会へと急いだ。
 だが、ようやくたどり着いた教会で少女が見たのは、シスターの変わり果てた姿だった。
 いつものゆったりとした尼僧服は剥ぎ取られ、高く十字架に打ち付けられたまま、年の割に豊かな裸体を晒されている。
 身体中には男の手形に痣が滲み、中には歯型まで見て取れる。
 その顔は何も映さぬ瞳を開いたままうなだれ、あの穏やかな笑顔を浮かべる事はない。
 その姿から、酷い陵辱に果てに殺されたのは明らかだった。
 ただ、その惨い姿を見ても、少女の目から涙がこぼれる事はなかった。
 悲しみも、憎しみも、悔しさも、何もない、ただ空っぽだった。
 「……シスターの…うそつき…」
 「…やっぱ……神様なんて…いないじゃん……」
 小さな声でそう呟くと、少女は街を後にした。

 街に残る理由は何も無かった。
 もともと、自分は何も持っていなかったのだ。
 だから奪うしかない、奪って、奪って、自分は生きてやる。
 そう、神様なんていないんだ。
 自分にそう言い聞かせながら、街道を歩く、次の街まで何日掛かるか分からないが、とにかく歩くしかない。
 ふと、道の先に武装した兵士の姿を確認して、少女は街道沿いの藪に未を潜ませた。
 「ったく、飯でも食わなけりゃ、やってらんねえぜ。」
 兵士達にの声が聞こえる。
 「後続で乗り遅れた俺たちにゃあ、獲物はなしかよ」
 「ああ、美しいご婦人やご令嬢とは言わねえけどよ、ガキすら残っちゃいねえ。」
 「それこそ無理だろうよ、ガキ共はあの化物が滅茶苦茶にしちまうからよ。」
 「違いねえ、しかもまたも後続…しかも殿(しんがり)ってのは、大将も冷てえよなあ。」
 どうやら、街を襲った軍の殿達が野営をしている様だった。
 干し肉にチーズ、兵士達の用意する食事に少女の腹が鳴る。
 どうやら、ここ二日の出来事に、空腹すら忘れていた様だ。
 食事を前に兵士達は、食材を背に雑談をしている。
 少女は脚を忍ばせて、彼らに背後から忍び寄る。
 雑談に夢中の彼らは、少女の気配に気付く様子は無い、しかし、少女が干し肉の固まりに手を掛けた瞬間、空腹に耐えかねた少女の腹が音を立てた。
 「ああ?っおい!小僧待ちやがれ!」
 兵士の言葉も待たず、干し肉を掴むと少女は走り出した。
 今まで、盗みで捕まった事はない。
 空腹の疲れを圧して、少女は全力で走る。
 しかし、少女の後から追い上げて来たのは蹄鉄の音、彼らは騎馬で追ってきたのだ。
 少女はなおも全力で走るが、騎馬と徒歩では話にならない、瞬く間に追い着かれ、騎馬の脚で煽られる。
 「ハハ、どうした?さっさと走らねえと、踏み潰すぜえ。」
 「ホラホラ、さっさと逃げてみろよ。」
 気力だけで何時までも走れる物ではない、流石に身体をふらつかせながらも走る少女を、兵士達はまるで狐狩りでもするかの様に追い上げる。
 「ほうれ、避けねえと当っちまうぜえ。」
 兵士の一人が、弩を構えて矢を放つ。
 だが少女の頭を目掛けて飛んだ矢は、少女がよろけた拍子に顔の横を掠めて飛んでいった。
 「へっ、この下手糞が、今度は俺の番だ。」
 別の兵士が、弩を奪って、再び矢を放つ。
 「あうっ!」
 今度の矢は、外れる事無く少女の肩を貫き、もんどりうって倒れた。
 「ハーーッ!やったぜ、俺様の当りだ!」
 「このガキ、舐めた真似してくれるじゃねえか。」
 少女を射った兵士は歓声を上げると、倒れた少女の前に降り立ち、その腹を蹴り上げる。
 「うああっ!」
 少女はその小さな身体を転がされ、痛みに呻く。
 「ああ?人サマの飯に手ぇ付けて只で済むと思ってんじゃねぞ!」
 兵士は少女の胸倉を掴むと、思いっきり頬を張る。
 バシンという音を立てて、目深に被った帽子が吹き飛び長い髪がはらりと落ちる、と同時に着ていたシャツの胸元のボタンが弾け飛んだ。
 そして、再び少女を殴ろうと、胸倉に手を伸ばす。
 「うん?…おめえ…」
 兵士は掴んだシャツを勢い良く左右に引き裂く、残ったボタンが弾け、膨らみ始めの幼い胸が露になる。
 膨らみと言っても、桜色の頂きを中心に、つんと突き出したばかりの脂肪の薄い膨らみ。
 「おい見ろよ!このガキ小僧かと思ったら女だぜ。」
 兵士がぎらついた目で少女の身体を見ながら、仲間に呼びかける。
 「おいおい、女って言っても本当にガキじゃねえか、お前そういう趣味か?」
 からかうように囃し立てる仲間の兵士も、その言葉とは裏腹に少女の身体を凝視している。
 「ヘッ、じゃあ勝手にしな、こっちはあの街でもおあずけで、溜まってるんだ。」
 そう言うと兵士は、少女の胸に手を伸ばし、その先端をつねるように摘み上げる。
 「ッ!このっ!触るなっ!触るなぁっ!」
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 少女は身体の痛みも無視して、手足をばたつかせる。
 屈強な兵士にとって、幼い少女の手足が当たる位どうという事はないが、いささか鬱陶しい。
 「おいお前、このガキ抑えてろ。」
 「はいはい、ほうれお嬢ちゃん、大人しくしてような。」
 やれやれという言葉を吐きながらも、欲情に満ちた目で少女を羽交い絞めにする。
 「へへ、それじゃあ、下の方も拝ませてもらうか。」
 そう言って、少女の吊りズボンと下着を纏めて剥ぎ取ると、少年の様に脂肪の薄い小振りな尻が晒される、しかし臍下のひっそりとした割れ目は、紛れも無く少女のものであった。
 「ハーーッ!まだつるつるだぜ、こんなのヤッちまっていいのかよ。」
 「ああ、たまんねえな、俺達、とんだ変態なんじゃねえか?」
 そう言うと、兵士は少女の細い脚を掴んで大きく開かせる。
 つるりとした割れ目に兵士達の目が集中する、無毛の割れ目の中心が僅かに綻び、微かな桜色が覗く。
 「やめろおっ!このっ見るな!見るなよぉっ!」
 手足を掴まれたまま、少女が羞恥に身を捩る。
 だがそんな抵抗も、兵士達からすれば、加虐心を掻きたてるだけの行為に他ならない。
 「へへ、綺麗なもんだぜ、毛むくじゃらの年増とは大違いだ。」
 兵士の厳つい手が少女の割れ目に伸び、その縦スジが左右に割り開かれた。
 大切に隠されていた幼い秘肉が外気に晒される、極めて単純な造りの桜色の奥に、慎ましやかな秘洞が見て取れる。
 「くっ…」
 少女が唇を噛んで下を向く、羞恥、悔しさ、情けなさ、そして恐怖、そういった感情が無い混ぜになって、ただ涙を堪える事しか出来なかった。」
 「畜生、もう我慢できねえ。」
 興奮した兵士が、己の剛直を出して摩り上げる、醜悪な肉棒を目の前に、少女の恐怖心が最高に達する。
盗人00
 「やだやだ!!やめろばか!この変態野郎!やめろおっ!!」
 「ああ、とんでもねえ変態だ、覚悟しろよ嬢ちゃん。」
 そう言って、暴れる少女を抑え込むと、幼裂に剛直を当てがい一気に貫いた。
 「あぎぃぃぃぃっ!!」
 幼い秘胴を貫かれ、少女が悲鳴を上げる。
 「あっ…かっ……はっ…はっ…はっ…」
 まだ未成熟な身体には過ぎた剛直の苦痛に、少女は目を見開いたまま荒く息をする。
 「かぁーっ、こういつはすげえぎちぎちだぜ、たまんねえ。」
 見れば、兵士の剛直は六割程しか入っていない、幼い秘胴を裂いて侵入した剛直は既に未熟な子宮口を叩いている。
 だが、兵士がそんな事にお構いなく、奥まで捻じ込み幼い子宮ごと突き上げる。
 「あがぁっ!か…あっ!、ひっ!ひっ!ひっ!」
 兵士が乱暴に剛直を叩き込む度に、少女の下腹が突き上げられる。
 小さな身体を、がくがくと揺すられ、少女は悲鳴混じりの息を吐く。
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 「おいおい、すぐに壊すんじゃねえぞ、次があるんだからなあ。」
 陵辱される少女をにやにやと眺めながら、兵士が冷やかす。
 「そうは、言ってもよっ、こいつはたまんねぇぜっ。」
 「う、うおっ、もう…だめだッ。」
 兵士は少女の細い腰を抱えると、狭い秘胴の奥まで突き入れ、溜まった精を放つ。
 「あ…ひっ!いやあぁっ!!」
 身体の中に放たれた精の嫌悪感に、少女が悲鳴を上げる。
 一方兵士の方は、少女を貫いたまま、腰を震わせ精を吐き出している。
 「ふう、おい次は誰だ。」
 兵士がそう言って少女から離れるや否や、後ろに立っていた兵士が、少女を組み伏せ欲情のままに貫いた。
 「くぅあぁぁぁっ!」
 引き裂かれたばかりの秘胴を貫かれ、またも少女が悲鳴を上げる。
 「あ…かはぁっ……おね…がい……もう…やめ…」
 「へ…へへ…確かに、こいつは凄えぜ、やめられっかよぉっ。」
 今度の兵士もまた、欲情の赴くまま乱暴に突き上げ、少女の嫌がる声を楽しみながら、大量の精を放った。
 「ハーーッ!ほらよっ、ぼーっとしてんじゃねえぞ!」
 三人目の兵士は特に乱暴だった。
 未成熟な身体を、まさしく壊れんばかりに突き上げ、少女が失神すると、幼い乳房を潰れんばかりに掴み目を覚まさせる。
 「あぎぃぃっ!…ひぃっ!いっ!いたいっ!…しぬっ!かはぁぁっ!」
 仰け反り目を見開く少女が、幼い子宮を奥まで押し込まれ、奥底に溢れんばかりに精を叩きつけられる。
 ようやく解放された少女は、まるで仰向けになった蛙の様な格好で、だらしなく開かれた脚が痙攣する度に、開ききった幼裂から三人分の精を溢れさせる。
 最後の兵士に犯されて依頼、だらりと身体を開いたまま、目は虚ろに、引き付ける様な息をしているばかり。
 「あーあ、壊れちまったか。」
 「まったく、お前が無茶するからよ、あの化物の事が言えるかよ。」
 「ハーーッ!どうせ殺すんだろうが、それに生きてりゃまだ楽しめるぜ。」
 「へへ、そうだな、まだ捨てるにゃ、勿体ねえ。」
 そう言うと、兵士は少女の軽い身体を持ち上げ、その幼裂を下から突き上げる。
 軽いとはいえ、少女の身体は体重で奥の奥まで貫かれる。
 とてもその身体に収まるとは思えない剛直を奥まで飲み込み、がくりと脱力した身体を思うがままに犯される。
 「ほれ、嬢ちゃん口あけな。」
 他の兵士が、表情を失った口を開けさせ、剛直を咥えさせる。
 抵抗がないのをいい事に、小さな唇を割って喉奥まで突き入れ、息が詰まって喉が窄まるのを楽しむ。
 「おおっ!今こっちもビクリと動いたぜ、もう1回やってみろ。」
 息が詰まる毎に、少女の身体が引き攣るのを楽しみ、死ぬ直前まで何度も繰り返す。
 
 こうして、何度少女の身体に精を吐き出したか。
 少女は、身体中を白濁に汚され、その呼吸も弱々しい。
 「さて、もういいだろうよ、終わられようぜ。」
 「ああ、じゃあな譲ちゃん、最高だったぜっ」
 最後に犯していた兵士が腰を叩きつけ、か細い少女の首を厳つい手で絞める。
 少女の身体が仰け反ったまま痙攣し、薄い胸の上で未熟な頂きが尖ったままふるふると震える。
 そんな反応を楽しみながら、兵士は最後の精をもう孕む事もない子宮に叩きつけた。

 「しかし、このガキ本当に無一文かよ。」
 剥ぎ取った少女の服を漁りながら、兵士が呟く。
 「ハーーッ!どうせ何処かの孤児だろうよ、どうせ生きてたってしょうがねえガキだ。」
 「ま、そうだろうけどよって、何だこりゃあ?教会の紋章か?」
 「ハーーッ!安物だな、幾らにもなりゃしねえよ。」
 「違いねえ、ほらよ、コイツに神様の所にでも連れて行ってもらいな。」
 そう言って、首飾りを少女の屍に投げ捨てると、兵士達はその場を後にした。

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一休奇談


 梅雨が訪れもう幾日か、降り続ける初夏の温い雨が都に漂う死臭をも、洗い流そうとしていた。
 十年以上も続いた山名と細川による、東西の戦は収まる事を知らず、河原には屍が折り重なり、大徳寺の伽藍ですら焼け落ちたという。
 都の外れにあるこの寺も、今や住まう者も無ければ訪れる人も無い破れ寺となっていた。

 そんな人気のない寺に、夜も更けた頃、降り続く長雨を避けるように一人の男がこの寺を訪れた。
 着物も羽織らず、褌姿に胴丸を身に付け太刀を佩いた無精髭の男、まるで野武士や野盗の様ないでたちである。
 実際この男、この乱に乗じて一旗上げようと、財をはたいて具足を買い求めて、骨皮道賢の軍に参加したものの、稲荷山で道賢が討たれると、落武者狩りから逃れつつ追い剥ぎなどで食い繋いできたのであった。
 「畜生、こう長雨が続いたんじゃ商売上がったりだ、袖引きどころか人足も歩いちゃいねえ。」
 男は忌々しげに吐き捨てると雨水を払い横になろうとしたが、堂の暗がりから気配を感じ飛び起きざまに太刀を抜き放った。
 「だ、誰だ!出て来やがれ!」
 暗がりに目を凝らすと、闇夜に溶け込むように襤褸の墨染めを着た老人の姿があった、汚れてはいるが袈裟を纏っているところを見ると、どうやら仏僧らしい。
 「なんだ、爺か…驚かせやがって、おい爺!食い物か金目の物があるならさっさと出しな!」
 男は太刀を向け凄んでみたが、老僧は意にも介さずからからと笑って見せる。
 「物騒な物はしまいなされ、見ての通り、ただの爺じゃよ。」
 「ある物といっても旅の身でな、この襤褸と…あとは濁酒くらいのものじゃ、金になる物などありゃあせんわい。」
 「どうしてもというなら…そうじゃの、そこに打ち棄てられた木像でも持っていって売れば、幾らかにはなるじゃろうて。」
 そう言うと老僧は徳利に口を付け、呆気に取られる男を横目に濁酒を煽る。
 「そのような物は置いて、どうじゃ、お前さんも一杯やらんかね?」
 老僧に様子に毒気を抜かれた男は、腰を降ろすとひったくる様に徳利を受け取ると、同じ様に濁酒を煽った。
 「けっ、不味い酒だぜ…しかし爺、酒を飲んだ上、挙句に仏を売れだ?おめえ本当に坊主か?」
 男の言葉に、老僧は一層可笑しげに笑い声をあげる。
 「ははは、随分と信心深い事を言う、お前さんこそ本当に野盗かね?」
 「なに、あの様な物は只の木像に過ぎんよ、仏も極楽も己の内にあり、濁酒も楽しめばほれ極楽じゃよ。」
 からからと笑う老僧に、男の方は不機嫌な顔で更に濁酒を煽る。
 「この気狂い坊主め何が極楽だ、今や何処へ行っても戦と屍ばかり、まさに地獄じゃねえか。」
 「どうかのう、地獄も極楽も我が胸の内にありじゃ、まあ焦らず一休みしながら考えるがよかろう。」
 「それにお前さん、地獄が嫌ならそのような太刀は早う棄てなされ、人を殺めていれば鬼と化し、いずれ本当に地獄に飲まれてしまうぞ。」
 老僧の言葉に男はぞっとした、確かに戦場で太刀を振るえば己を忘れて人を切り、身包みを奪おうとした勢いで太刀を抜き必要のない殺生をした事もある。
 しかし、太刀で身を立てると決めた男が、早々にその性を変えられる筈も無く、頭を振って怖気を振り払うと持った徳利を叩きつけた。
 「説教なら御免だ爺!本当に極楽に送られたくなければ、さっさと消えろ!」
 「やれやれ、死ぬのは御免じゃ、まだまだ浮世を楽しみたいからのう。」
 そう言うと、老僧は逃げるように暗がりへと消えていった。
 老僧が消えるのを見届けると、男は横になり寝息を立て始めた。

 「もし…もし…」
 横になってから如何ほどが過ぎただろうか、耳元で語りかける声に目を覚ますと、枕もとに一人の老婆が座っていた。
 白髪を乱れさせ、閉じた目は盲の為か、まるで奪衣婆を思わせる不気味な姿である。
 男は肝を潰し、転がる様に老婆から離れると、慌てて太刀に手を伸ばす。
 「な、なんだこの婆、妙な真似するとぶっ殺すぞ!」
 凄んではみたものの、不意の出来事に声が震えている、先程までの生温かった風も何時の間にかひんやりと冷え込んでいた。
 「そう慌てなさるな、ご覧の通りただの婆でございます。」
 皺だらけの顔を引きつらせて、潰れた声で男に話し掛ける。
 「お若い方、察すればかなりの剛の方とお見受け致します。」
 不気味とはいえ、相手が老婆一人と知って、男も落ち着きを取り戻す。
 「お、おお、確かに東軍にその人ありと言われた俺様だ、その婆が一体何用だ。」
 先程の狼狽の何処にか、剛の者と言われ気を取り直したか、床に座り直すといかにも武士の如く振舞い始める。
 「なれば無礼を承知で、この婆が願い、どうか聞いては頂けましょうか。」
 「この婆、このようななりではありますが、さる荘園にお仕えしていた者でございます。」
 「お願いと申しますのは、姫君様のこと…何卒お話を…」
 「荘園?なんだ、貴人か?」
 貴人の姫君と聞いて、興味を引かれた男が身を乗り出した。
 「さようで御座います、何卒姫様にお会いいただけましょうか。」
 老婆の話に、すっかり気を良くした男は、太刀の鞘頭で床を打つと。
 「よし!いいだろう、案内しろ会ってやる。」
 まるで、侍大将の如く威勢を張り立ち上がる。
 「おお…ありがたや、姫様は離れの庵にてお待ちに御座います、どうぞこちらへ。」
 老婆が暗がりの中を、何事もない様に進み、男は慌てて後を追っていく。

 月灯りも射さぬ夜道を僅かばかり行くと、やがて目的の庵へとたどり着いた。
 男は無精髭に手を当て、咳払いをすると
 「姫君が拙者に用と聞いて参った、入らせてもらうぞ。」
 障子戸を開けて見れば、燈台の灯りの中に女に姿が浮かぶ。
 座敷に横たわる女の姿は、なるほど貴人らしい艶やかな唐衣に艶やかな下げ髪、透き通る様な白い肌の美女である。
 ただ、この姫君、横になったまま全く動く気配がない。
 男が近付いて見れば、なんと息をしていない、動かないのではなく死んでいるのである。
 一杯食わされたと思った男は、どんと床を踏みつけると、怒りもあらわに怒鳴り出す。
 「おい婆!てめえ俺を謀ったか!何が姫様だ、こいつは屍じゃねえか!」
 男の声に、外に控えていた老婆が顔を出す。
 「謀ってなどおりませぬ、姫様の願いのためと偽りはありませぬ。」
 「ご覧のとおり、姫様は大変美しゅう御座いましたが、身体が弱く何処に嫁ぐ事も無く、逝去なされましての。」
 「姫様は以前より、名ばかりの貴人より名のあるもののふの元にに嫁ぎたいと申されておりました。」
 「年頃の姫様が嫁ぐ事も無くこのような事に…この婆はせめて、姫様が伴侶にと望まれた剛の方に、姫様を送って頂きたく…」
 そこまで言うと老婆は、袖で顔を覆って肩を震わせた。
 老婆の様子に、姫君をつてに成り上がろうとの望みも断たれ、男はすっかり気を抜かれてしまっていた。
 「なんてこった、上手い話だと思ったらこのざまだ。」
 男は座り込んで、頭を掻きながら横目で咽び泣く老婆に目を向ける。
 「おい婆、そんな所で泣いてんじゃねえ、まったく辛気臭え。」
 「まあ…なんだ、この姫様を女にしてやれってんだろう、しょうがねえ…やってやる。」
 「おおお…なんと…」
 男の言葉に、老婆が顔を上げる。
 「やってやると言ったんだ、但し事が終われば女の衣は貰っていくぞ、これでも売れば結構な金になる、いいな。」
 「は、はい、何卒…何卒姫様を宜しく…」
 「ええい、分かったから出て行け、暫く入ってくんじゃねえぞ。」

 老婆を追い出すと、男は再び座り込み腕を組んで女の屍を見下ろした。
 ああは言ったものの、幾ら美しいとはいえ屍を抱くと思うと、やはり抵抗がある。
 今まで、女をかどわかした事はあるものの、さすがに屍を抱いた事はない、しかし事を済まして衣を売れば、暫く追い剥ぎをする必要もないだろう。
 覚悟を決めた男は、横たわる女の横から整った顔を覗き込む。
 確かに呼吸はしておらず、屍の為かその顔は異様に色白い、しかしその唇に引かれた紅はその白さに相まって妙に艶かしい。
 「おい、俺は只の野盗くずれだ、侍大将とはいかねえが悪く思うなよ。」
 そう言って、唐衣の襟に手を掛けると胸元を大きく広げる、雪のように白い肌が露になり形の良い乳房がこぼれる。
 「ほう…」
 思わず溜息が漏れる、袖引き女や河原乞食の白拍子達とまるで違う、男はこれほど美しい女の身体を初めて見た。
 浅黒い男の手を女の白い乳房に伸ばせば、しっとりとした冷たい感触が心地いい。
 先端に赤い色付きに軽く歯を当てると、これもまた甘い酒の様に男を酔わせていく。
 昂ぶりを抑えられぬ男は女の帯を解き、その体の全てを手にしたい欲求に刈られていた。
 なだらかな腹からへそを通り視線を滑らせると、形の整った薄い恥毛がと慎ましやかな秘裂が目に入る。
 何時の間にか、男の一物は固く天を指し、女の身体を待ちわび振るえていた。
 「畜生、もう我慢できねえ。」
 女に覆い被さり、その身体を全身で味わう。
 冷たくも柔らかく、滑らかな身体は、今まで味わった事の無い快感。
 一物をその秘裂にあてがえば、それだけでびくりと腰が震える。
 男の一物は、更なる快感を求めて、秘裂を割り肉壷へと突き進む。
 「うおおっ!」
 女の奥まで突き入れた瞬間、全身が総毛立つ様な快感に、思わず声が漏れた。
 生娘を抱くのは初めてではない、しかしやはりこの女は、今まで抱いた如何なる女とも違う。
 貴人に生まれた女の身体が為せる業か、それとも屍を抱くという行為がそういう事なのか。
 男は我を忘れ冷たい秘胴を突き上げ、跳ねる様に揺れる白い乳房にむしゃぶりつく。
 「おおっ、くっ!うおおおお!」
 交わってから幾許も経たずして、男は柔らかな身体にしがみ付きながら、冷たい子宮に大量の熱い精を放った。
 発した精は直ぐには収まらず、何度も身体を振るわせながら、射精を繰り返す。
 それは、さながら魂ごと吐き出すような、強烈な射精であった。
 男は大きく息を吐き、身体を起こそうとして気が付いた。
 あの激しい交わいで、大量の精を吐き出したにもかかわらず、己の一物は全く納まる気配が無い。
 それどころか、痛い程にいっそう固く女の身体を求めている。
 身体にまたも、熱い昂ぶりがこみあがり、男は再び女覆い被さっていった。
 
 その後も、男は幾度となく女の屍と交わった。
 唇を合わせ、柔らかい舌を吸い上げながら、時に乳房を求め、その度に女の胎に精を吐き出した。
 しかし、何度達しても、その身体は熱に浮かされるように、女の身体を求め続ける。
 気が付けば、髪は白くなり目は落ち窪み、荒々しく屈強な身体はまるで老人の様に変わっていた。
 その異様な状況にもかかわらず、自らの異状にも気付かぬ様に、男は交わい続ける。
 そして、何十回目かの絶頂を迎え、その精の全てを吐き出した瞬間。
 男は、声にならない悲鳴を上げながら、まるで木乃伊の様に干乾びながら崩れ落ちていった。

 庵の中には女の屍と男の白骨。
 そして、生者の気配無きこの庵のなか、屍であった女の目が唐突に見開いた。
 着物の前を肌蹴たまま、女がゆらりと立ち上がる。
 生を取り戻したその肌は、初雪の如くなお白く、切れ長の目を見開いた端正な顔は、恐ろしい程に美しい。
 その瞳は、何の感情も映さぬまま、白骨となった男を見下ろしている。
 「…ご苦労であったの。」
 呟く様な女の言葉に、障子戸が開き老婆が現れる。
 「おおお、よくぞお戻りになられました、この婆、前様のお戻りを一日千秋の思いで待っておりました。」
 「あの坊主にわが身を砕かれて八十余年、まことに永かったわ。」
 「はい、まことに永う御座いました、しかし、あの憎き玄翁ももはやおりませぬ。」
 「ほほほ、所詮人の身よのう、かくなるは国中の寺を焼きつくしてくれようか、のう坊主。」
 女が目を向けると、物陰から老僧が現れた。
 「やれやれ見付かってしまったか、獣の様な男だあったが、よもや本物の獣に食われようとはの。」
 そう言って、老僧は白骨と化した男に手を合わせる。
 「この乞食坊主めが、前様に対して獣とは無礼であろう。」
 「ほほほ、まあよい面白き坊主じゃ、お主、我が獣としていかにする、奇特をもって我を封じてみるかえ、それとも、わが身にて極楽を見せてやってもよいぞ」
 不意に辺りに甘い香りが漂い始め、女は妖しく微笑み、露な乳房に手を当てる。
 普通の男であれば、その妖艶な微笑に惑わされていたであろうが、老僧はからからと笑い答える。
 「ははは、わしは奇特なぞ持ち合わせておらん、ご覧のとおりの乞食坊主じゃよ。」
 「お主の見せる極楽にも興味はあるが、あまり過ぎるとお森が妬くのでな、遠慮しておこう。」
 誘惑に動じる事も無く笑う老僧に、女もまた面白げに笑い出した。
 「ほほ、まこと面白き坊主じゃ、今宵の我は機嫌がよい、お主はもう暫し生きて、この国が荒れるのを見ておるがよい。」
 そう言うと、一陣の風が吹き、女と老婆の姿は煙の如く消えていた。
 「ふう、くわばらくわばら、妖女か禽獣か、まことえらいものに出会ってしもうたのう」
 老僧は男の白骨に語る様に言うと、そのしゃれこうべを取り上げ杖の先に乗せる。
 「どれ、せめて引導を渡してやろうかの、極楽のうちに地獄あり、いや地獄のうちの極楽かの、ともあれご用心ご用心。」
 そう唱えながら、老僧は男のしゃれこうべ連れ添いに、庵を後にするのであった。

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